M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

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今回は、新潟のホタルに続き、夏のヒカリモノ、花火をお届けします。
今回は、練習なんです。
なぜかといえば、花火の打ち上げポイントと我が家の間にビルがありまして、直線方向が一致しちゃってて、サイドからあぶれた花火だけのショットになりますね。
その邪魔なビルは、今年中に解体ですので、来年は、バッチリの予定です。

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今回のレンズは、MINOLTA MC TELE ROKKOR-QD 3.5/135 ですね。
このレンズにND-4フィルターを装着し、ISO 200 絞りは16.0 2秒から10秒程で撮影しました。
後に紹介しますが、NDフィルターは、ND-8とか16とかの方が絞りを開けれますので、オススメです。
ネットで紹介している秒数では、露光オーバーになると思いますね。
撮影地点は、打ち上げ地点から1キロメートル程度の距離です。
50mm の標準レンズでは、ちと遠いかな、と、思いますが、打ち上げ時の花火の脚込み、全体GET ってんなら、広角も視野に携帯していった方がよいでしょう。

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距離1キロで、135mm では、近過ぎますかね。
90mm とか105mm で良いと思います。
ROKKOR は、とても良いレンズだと思います。








第126話でしたか、大夫、ご無沙汰してます。
このレンズも、アトムレンズチックで、紫外線照射を徹底的にやりました。
ので、色味も復調しているはずですね。

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ISO 200 開放 1/1600 +1.0EV です。

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色載りは、回復しましたね。

ISO 200 絞り5.6 1/200 +1.0EV です。

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絞ると、カリカリ来てますな。。。

ISO 400 開放 1/750 +1.0EV です。

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前にも指摘しましたが、ホント、被写界深度が深くて。
広角レンズにしては、イイBokeh が出現するレンズです。

ISO 400 絞り2.8 1/480 +1.0EV です。

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ROKKOR らしい、素晴らしい描写ですね。
フジのカメラにぴったんこです。。。








MINOLTA MC ROKKOR-PG 1.2/58 は、ROKKOR の中でも、人気の高額レンズですね。
でも、アトムレンズなんで、手入れが大変なレンズでもあります。
できることなら、 後のMDシリーズだとか、AUTO-ROKKOR の1.4 で我慢するとかが得策かと。
f値0.2 の差なんか、どぅということはないですしね。

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ISO 200 絞り5.6 1/250 +1.0EV です。

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明るいレンズですが、割と解像してますね。

ISO 200 開放 1/12000 +1.0EV です。

DSCF2788 (2)

丁度、電車が来ました。
「次の電車で帰りま~す!」 と、声を掛けてくれた女性登山家、こっちを見ててくれたかな?
「あっ、あのじじい、まだ写真撮ってるわ」なんて、言ってたのかな。

ISO 200 開放 1/3800 +1.0EV です。

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ISO 200 絞り5.6 1/950 +0.3EV です。

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鉄橋の色がとてもナチュラルに出ています。
ROKKOR 、とてもお気に入りのレンズになりました。
他の1.2 モノよか、大夫イイレンズです。

ISO 200 絞り5.6 1/500 +0.3EV です。

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ISO 400 開放 1/680 +0.3EV です。

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すっごいイイ色ですねぇ!‼
フジの色、爆発です。
因みに、フィルムシュミレーションはVelvia 。
ROKKOR は、フジのカメラと相性抜群じゃないですかっ。
KONICA より、相性がイイと思います。
こんな絵見ちゃいますと、高い値段だとしても、買っちゃいますわな。。。

ISO 400 開放 1/800 +0.3EV です。

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Bokeh 具合もナカナカなんじゃないですかね。
Auto-Rokkor のトロトロBokeh とは全く違ったBokeh 具合です。
とてもイイ描写です。

ISO 400 絞り2.0 1/640 +0.3EV です。

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1.2 と2.0 ではさほど差が出ていませんね。
ピン処の解像感は上がっている気がしますが。。。

ISO 400 絞り2.8 1/420 +0.3EV です。

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この描写なら、欧州の名だたるレンズに勝っちゃうんでしょうね。
貴重なMade in Japan でした。



第251話でしたか、ほぼ1年ぶりですね。
この、MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 1.4/58 SR ってレンズは、4本位所有しています。
どれも現役バリバリですが、なぜ、4本も所有しているのかは、謎です。

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ISO 200 開放 1/2900 +1.0EV です。

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開放で、遠景は少々怪しいですけどね。。。

ISO 200 開放 1/1500 +1.0EV です。

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開放では、ピン処も10メートルも離れれば、やはりイマイチです。

ISO 200 絞り2.8 1/500 +1.0EV です。

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ちょびっと絞れば、ムクッと起きだし、鷹の目ROKKOR 様に変身です。
イイ絵だ。

ISO 400 開放 1/1100 +1.0EV です。

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ピン処はしっかり。
背景はトロトロでんな。
VOIGTLÄNDER COLOR-ULTRON 1.8/50 M42 より、こっちのBokeh 具合が好きですね。
ある意味、Zeiss Planar っぽいです。

ISO 400 開放 1/1100 +1.0EV です。

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開放f値1.4 のレンズだと、この程度なんですかね。
解像度。

ISO 400 絞り2.8 1/350 +1.0EV です。

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ちょびっと絞れば、目が痛いほどの解像です。
すっごいレンズです、ROKKOR・・・








第207話、私の三脚② で紹介しました、SLIK 500G を単独でコンクリートの上に立てて置いていたら、風にあおられてひっくり返り、運悪く雲台の所が破損してしまいました。
古いものだったので、もう、プラスチックが老化していたんでしょうね。
このスリックの500G というモデルは、バカ売れしたモデルでして、スリック発展の礎になったモデルですね。
スリックは、このモデルを基礎に、「出した脚が空回りをしない」工夫をしまして、現在のように三脚の大所に成長したワケです。

で、懲りずに、またまた古いものをヤフオクで。
MINOLTA ブランドのものが新古品状態で見つかりました。
デッドストックってヤツですね。。。

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おおっ、小型で丁度いいサイズですな。
強度を保つステーが付いていますが、その分、軽いか、脚の強度不足なのでしょう。

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今は無き「MINOLTA」のロゴ。
カメラのファンで、MINOLTA ファンって、多かったことと思います。
007 にもMINOLTA のフィルムケースが写ってましたよね。
外国にも認知されていた、優れた映像メーカーでした。

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この雲台がなぁ。。。
非常に使いにくそうです。

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あんよは、こんなカンジ。。。
サイドロック仕様のワンタッチバージョンです。
この仕様は、とても使い易いです。

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で、雲台は、改造することに。。。
安心して使用できる雲台、Velbon のQHD シリーズから、今回は、「33」 にしました。

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ポン付けで載せても、レバーが稼働できるところがミソ。

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トルクを掛ける長い方のレバーが上にあるので、完璧っす。
で、Velbon の雲台のイイところは、カメラ側を動かさずしても、雲台と固定できるように仕掛けがなされているところが、これまた使い易いですね。

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スムーズな脱着をパッケージで訴えております。
自分も、全く同感です。

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耐加重は、2㎏ですね。
Velbon QHD-53 は、推奨積載質量が4kg まで、というヘビー仕様を確保しましたが、この三脚だと、三脚自体が耐えられませんので、自ずとそれなりのものにしないといけません。
この三脚の購入目的は、ミラーレス専用なんで、そういった意味でも、NIKON D850 とか古い型の重いカメラじゃない、新世代のカメラには、このような三脚・雲台を用意する必要があります。
・・・ライト感覚ね。

これで、第206話で紹介しました、「私の三脚① Zomei Q555 + Velbon QHD-53 」の子分的実力のある三脚が確立できました。
反って、よかったかも。。。

 MINOLTA Tripod MT-1000 仕様
  4段・2WAY雲台仕様
  サイドロック仕様
  最小サイズ     370mm(355mm)
  最大サイズ 1040mm
  自重 700g
  




ROKKOR-PF なんで、P=5群、F=6枚となりますね。
第192話のMINOLTA AUTO ROKKOR-PF 1.4/58 SR のように、背景がトロットロになるんですかね。
同じ、PF です。

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レンズは、「緑のROKKOR」って、カンジじゃなく、普通にブルーですかね。

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レンズを清掃するのに、ゴリゴリやっちゃいましたね。
ゴムで、銘盤の印刷も落ちてしまいました。
ボロボロです。。。
室内では、こんなカンジ。。。

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割と、カメラ側の設定を反映してますね。
このフィルムシュミレーションは、なぁんだっ?
渋っ、ってのがヒントだよ。

WB は、「蛍光灯2」+プロビア。
ISO 200 開放 1/1300 +0.7EV です。

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おおっ。
来たね!
流石、ROKKOR 。それもアトムじゃない、ゆるやか2.0 モデル。
もっと、トロットロ、かと思ったんですがね。
意外に、良い開放時のBokeh 。
あまりに自然です。
色味もサイコー!!

ISO 200 絞り8.0 1/300 +0.7EV です。

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おおっ。
背景も、8.0 まで絞っているにも係わらず、適当にBokeh てます。
絵造りに長けているレンズですね、ROKKOR 。

次は、AWB です。フィルムシュミレーションは、プロビアです。
ISO 200 開放 1/1300 +0.7EV です。

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ホワイトバランスをオートにすると、プロビア設定との比較判断ができましたね。
桜を撮るときは、「蛍光灯2」の方がベターです。

ISO 200 絞り8.0 1/280 +0.7EV です。

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階調豊かなBokeh 。
ステキな一枚かと。。。

次は、フィルムシュミレーションを「プロネガスタンダード」に。
WB は、オートです。
ISO 200 開放 1/1300 +0.7EV です。

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「自然」、ですね。
白いけど。
コレが自然ですか。
もっと、Bokeh て欲しかったな。。。
アリ、な階調ですが。

ISO 200 絞り8.0 1/280 +0.7EV です。

DSCF1064

桜に強い絞り込みは、しつこいですね。
紹介するの止めたいけど、それが紹介かと。。。
オススメは、蛍光灯2+プロネガスタンダード。
次に、AWB + プロビアかな。

➡ ここまでの結論。
 桜を撮るときは、AWB で大丈夫。
 変にプロカメラマン?のアドバイスは不要で、変にWB を「蛍光灯」にしない方が、より自然に撮影できます。
 あと、カメラはPENTAX かFUJIFILM がよろしいようで。。。
 十分、花弁中央部の「サクラ色」が撮影できます。
 レンズは、MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 1.4/58 SR とかCarl Zeiss Planar 2.0/50 CONTAREX とかが現在、最有力候補ですね。
➡ 2.0 で、背景トロットロって、どんだけ強力なレンズなんだよ!
  ROKKOR の2.0 だと、こんなカンジまでしかBokeh ないんだけど~~




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今回も、E.ROKKOR 。
50mm ですね。

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ISO 200 開放 1/680 +0.3EVです。

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75mm と比較しますと、全体にピンが行くような感じですね。
引き伸ばしらしい特性かと思います。

ISO 200 絞り8.0 1/160 +0.3EVです。

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ピンが来てないなぁ。。。
ちょっと、不満なレンズです。

ISO 200 開放 1/680 +0.3EVです。

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近接は、素晴らしい。
文句なし。


ISO 200 絞り8.0 1/280 +0.3EVです。

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これも、イイな。
75mm よりはいけてないけど、十分、イイレンズですね。

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大夫、Enlarger 祭も過ぎてきました。
割と、Enlarger 、逆光に弱いレンズが多いんですね。
しからば、Made in Japan 製がよろしいかと。
引き伸ばしレンズだろうが、何であろうが、平均以上の性能を保持していますね。

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ISO 200 開放 1/400 +0.3EVです。

DSCF6781

はーぁ。
こうですよね。
流石、ROKKOR です。
開放から、ビシビシです。
色味、解像とも最高です。

ISO 200 絞り5.6 1/240 +0.3EVです。

DSCF6785

すげえ。
色味・解像、文句ありません。

ISO 200 絞り8.0 1/150 +0.3EVです。

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Rodenstock も、いいけれど、ROKKOR っすかね、最高のレンズは。。。


ISO 200 開放 1/900 +0.3EVです。

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ピン部分の解像、背景のBokeh 。
何も言うことはありません。

ISO 200 絞り8.0 1/320 +0.3EVです。

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おっ、フレアがっ。
まぁ、たまにはOKですよね。
十分な描写をみせてくれました。

ありがとう。


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第192話で紹介した、ボロボロだったレンズ。AUTO ROKKOR-PF 1.4/58 SR ですね。

「ROKKOR-」の後ろにレンズ構成を表すアルファベット2文字がありますが、この記号の意味は、
直後の1文字=レンズ群の数を示す。
  3群:T、4群:Q 、5群:P、6群:H、7群:S、8群:O、9群:N。
その後ろの1文字がレンズ枚数を示す。
  3枚:C、4枚:D、5枚:E、6枚:F、7枚:G、8枚:H、9枚:I、10枚:J、11枚:K、12枚:L。

「ROKKOR-PF」は、P=5群、F=6枚となりますね。

先ずは、ISO 200 開放 1/6000 -0.7EVです。

DSCF6342-ROKKOR-PF

あぁっ、ホッとしますね。
Made in Japan's LENS。
狙った構図、Bokeh 、豊かな色味。それでいて、ROKKOR ならではのキリキリ感。

ISO 200 絞り8.0 1/300 -0.7EVです。

DSCF6343

最後群の無数のレンズ傷、私のレンズメンテ・・・良くこんなに写るな。びっくりだ!!

ISO 200 絞り8.0 1/750 -0.7EVです。

DSCF6345

よっしゃ!!
こうでないとね。。。

ISO 200 絞り8.0 1/400 -0.3EVです。

DSCF6346

PENTACON の設計に、完全に勝ってますな!凄い!!

ISO 400 絞り8.0 1/150 +0.3EVです。

DSCF6482-ROKKOR-PF

これは、レンズ傷が影響しましたかね。
無限遠、厳しい撮影条件です。

ISO 400 絞り8.0 1/280 +0.3EVです。

DSCF6483-ROKKOR-PF

なんとか、解像している・・・と、いった状況でしょうか。

ISO 400 絞り8.0 1/550 +0.3EVです。

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+0.3EV でも、もっと明るい方が黄葉・朝の陽の感じが出たでしょうね。

ISO 400 絞り8.0 1/280 +0.3EVです。

DSCF6506-ROKKOR-PF

ちょっと、カメラの向きを変えたら、入射光に差が出たようです。
こんなカンジの、清々しい朝でした。

ISO 400 絞り5.6 1/280 -0.3EVです。

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おや?
PENTACON ~ ZEISS P と変わらない「赤味」だなぁ。。。
やはり、決め手はPENTAX LENS ですかっ。
解像は、満足がいくものですが。

ISO 400 絞り5.6 1/1800 -0.3EVです。

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ISO 400 絞り5.6 1/1100 ±0.0EVです。

DSCF6599-ROKKOR-PF

いい写りです。
AUTO ROKKOR-PF 。レンズ傷がないExcellent Condition モノが欲しくなってきましたね。

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今回は、レンズではなく、1眼レフカメラにフォーカスしてみますかね。
ヤシカのJ-3 です。

このカメラ、すっごくヘンなんです!
何がヘンなのかって、あ~た。順次、写真を見てみてください。

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全体のお姿です。
この写真から、ヘンな点は、2箇所。
1箇所目は、レンズのレバーです。・・・Auto-Takumar にクリソツじゃないですかっ。
2箇所目は、向かって右側の小窓。どっかのカメラに似てんだよなぁぁぁ。

次の写真を。
レンズがクリソツなので、PENTAX S2 と並べてみましょ。

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おおっ、PENTAX S2 は、アサヒフレックスから受け継いだボティデザインで好感が持てる良いデザインですね。ヤシカJ-3 は普通に見慣れた国産の一眼レフです。
2台の違いは、ヤシカに小窓とセルフタイマーレバーがあります。

軍艦部を見ると、どうでしょ。

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ペンタ部のサイズ・デザインが酷似しています。・・・「こくじ」って読むんだ。「こくい」かと思ってた。
大きな違いは、J-3 に露出計のメーターですね。
ここで時間的な整理を。
PENTAX S2 は、1959年発売。露出計は無し。別途、外付けの露出計でも購入しないと勘が頼りの撮影でした。それは1961年発売のPENTAX S3 でも同じ。セルフタイマーは、1962年発売のPENTAX SV から。 
YASHICA PENTA J-3 は、1962年発売。CdS素子の外光式露出計を内蔵です。
➡ ここで、1962年が「セルフタイマー搭載機」の時間軸が一致しました。

おやっ、J-3 機をよく見ると。。。

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ありゃ、YASHICA にPENTAX のホットシューが付いてるじゃないですかっ。
➡ つまり、ペンタ部が酷似しているんじゃなくて、「同じ」なんです。
  まぁ、大したシューじゃないんで、ファインダーが同じサイズなら付いちゃうんですけどね。

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ペンタ部の基台部分のデザインは異なりますが、稜線なんか、双子ですね。(手前がPENTAX S2)

サイズを見てみましょう。

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PENTAX S2 は、フィルム巻き上げレバー中心から、17mm位でボディ際に達します。ペンタ部には40mm位ですか。

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YASHICA J-3 は、12mm位でボディ際に達します。S2 に比較して5mmフィルム巻き上げ機構が外に出てますね。その分、ペンタ部に余裕がありますね。

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ボディ高は、67mm位ですか。

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J-3 は、74mm位ですね。この7mmの差は、CdS素子の露出計回路の差ですかね。それとも、PENTAX伝統の「コンパクトなボディ設計」の賜物でしょうか。

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J-3 には、ボタン電池の蓋がありますね。たった3年の差ですけど、大分、エレクトロになってます。

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S2 は、138mm位ですか。

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J-3 は、140mm位ですね。少しだけ大きいです。

ボディのチェックは、一旦休止で、レンズを見てみましょう。

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これ、見てくださいよ。
レバーの形こそ異なりますが、部品レベルの差しか無いです。

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絞り測光を意識した機構です。
ワンタッチで、開放測距を可能にしています。・・・れれっ?絞り測光ったって、TTL測光でなきゃ、絞ったところで測光できないのが両機なので、いらない装備ですね。

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全く双子です。
Auto-Takumar の方が、より細かく絞りを設定でき、コストの掛かった仕上げがなされています。

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筐体は全く同じですが、レンズのコーティングは違いますね。
Auto-Takumar は、ブルーのコーティングが見えます。
➡ これは、製造工場は同じところが請けていて、発注先の仕様によって硝子を変えていた、で、いいですか?筐体が一緒なので、コーティングの差しかこの2本の差はないと思います。レンズの設計は同一だと思います。

YASHICA とPENTAX のレンズは、ある時期、同一の工場で生産されていたのが判りましたが、カメラ本体は、結局、どうだったんだっけ?

ヒントは、外光式露出計ですね。と、イイましょうか、これが頼りの捜索です。
何だったっけなぁ。。。見たことあるなぁ。。。

あっ、これかっ!!

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後ろは、YASHICA JP(1964)。
前が、MINOLTA SR-7 (1962)。
これでしょ!!
YASHICA PENTA J-3 の元カメラ。
ペンタ部のオデコなんざ、全く一緒。ペンタ部を後ろから見た同一性に新たな謎が残りますが。
決め手となるCdS素子の外光式露出計が付いてます。この時間帯でこのデザインのカメラは何台もあるものじゃありません。
そして、このCdS素子の外光式露出計を搭載したのは、ナント!1962年7月、MINOLTA SR-7 が「世界初」で搭載したものだったのです。
すげぇ。。。SR-7 が世界初の搭載か。
それをJ-3 が搭載しているということは、特許があったかどうか知りませんけど、それなりのフィーを支払って、技術指導してもらい、製品化に至ったことと思います。

YASHICA PENTA J-3 というカメラは、謎なカメラでした。
【謎1】ペンタ部のデザインは勿論のこと、M42スクリューマウントを搭載したカメラの製造販売に至った主因として、PENTAX に相当な技術支援を受けていた。(この前のカメラは独自マウント)
【謎2】レンズは、M42マウントの下、Auto-Takumarと双子であった。
【謎3】1962年当時、PENTAX機は未だ外付け露出計の時代であり、この時間帯で露出計をカメラ本体に内蔵したのは、MINOLTA であり、YASHICA はMINOLTA に近づいて、最新の技術支援を受けて製品化した。(PENTAX は、1964年、一気にTTL測光機構を盛り込んだPENTAX SP を投入することとなる。)
➡謎1・2からすると、旭光学としては、「ふざけんな!」って、カンジですね。俺らのチームに入ったかと思えば、MINOLTA かよ!裏切りだ、ってね。

凄いですね。当時のMade in Japan 。最新技術とメーカーを越えた協力体制(?)。
どこが親元か全く解りません。




今回も、オールドなレンズです。
ROKKOR のPF 5群6枚ですね。
SRマウントと言う呼称も、MC/MDマウントと言う呼称も同じですね。正確には「SR」ですか。
明るさは、当時、ブッ飛びの1.4 です。すげぇ。。。

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おおっ、この時代から、「緑」してますね。
MINOLTA は、大夫、古い時代から、「アクロマチックコーティング」の技術開発に成功していたみたいですね。
このレンズ、素人がバラしたようで、レンズの傷は前後ともすごく有りまして、おまけに各レンズとも洗浄剤が乾燥して残っていました。
しょうがないので、前は2群を外して清掃し、後ろも2群を外して清掃しました。
特に第4群(後ろから2枚目)は汚れの巣になっていて、こんなんで売りに出すか、という状態でした。
最後群(後ろから1枚目)は、傷だらけで、こんなんで正確な描写ができるものかと、心配です。

では、ISO 200 絞り2.0 1/4000 -1.0EVから。

DSCF8024


おおっ?
やるじゃぁないですかっ!
たまらんソフトな描写ですね。ROKKORとは思えない描写です。

続いて、ISO 200 絞り8.0 1/170 -1.0EVです。

DSCF8025-ROKKOR-8.0


案外、平気で描写できてますね。
傷、本当に凄いんですよ。私が所有する150本を超えるレンズコレクションにあって、ダントツ第1位の傷の量を誇ります。

ISO 200 開放 1/5000 -1.0EVです。

DSCF8040-ROKKOR

イイじゃありませんか。。。
雑味のない写り込みですねぇ。。。ステキです!

ISO 200 絞り5.6 1/400 -1.0EVです。

DSCF8041-ROKKOR5.6


絵的には、開放かな。。。
写りゃぁイイってもんじゃないですよね。

ISO 200 開放 1/1300 -1.0EVです。

DSCF8066-ROKKOR1.4

Bokeh 具合が素晴らしいですね。
今回のレンズ群は、皆、爽やかチックな色味ばかりですね。もう少し、ズブっと色乗りするレンズはないんかい。

ISO 200 絞り8.0 1/50 -1.0EVです。

DSCF8067-ROKKOR5.6


これは、ROKKOR らしい写りですね。
非常にしっかりとしていて、凛としています。Tessar よりTessar らしい写りとでもいいましょうか。
カチカチですな。

DSCF8076









ミノルタのマクロレンズですね。
ミノルタのレンズは、TAKUMARの色乗りの良さ、も、あるんですけど、「鷹の目」なんで、超好きなレンズ群です。
Kマウントでは残念ながら装着できないので、Xマウントになっちゃいますね。
PENTAXのカメラの色乗りにMINOLTA付けてみたいんですが、当時はお互いにライバルですからね、絶対に親和性なんて無いんでしょうね。プライドが許さない。。。

QFなんで、Q=4群、F=6枚のレンズ構成です。・・・2枚張り合わせですかね。


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おおっ、このレンズも、めちゃ「緑のROKKOR」してますな。
やるぅぅぅぅぅ。

ISO 2000 開放 1/2400 -1.3EVです。

DSCF6052-GF3.5本番

静かに。
キリッと、ですか。
色味は、どうなんですかね。ZKに近くありませんか?
前話のSIもこんな色味出してましたね。
もっと、ズブっと、濃くないとね。でも、もう終わりの紫陽花。こんな色味だったかと思います。

ISO 2000 絞り5.6 1/550 -1.3EVです。

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「鷹の目」の本領発揮ですな。
コチコチです。

続いて、アップモノを。
ISO 2000 開放 1/3200 -1.3EVです。

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真ん中に天然のハイライトが入っちゃったんで、イマイチですが、開放でも結構解像してますな。
フィルムカメラ時代、十分な解像と色味を提供していたことと思います。
当時の記憶(α-Sweetの時代ですが。)では、キャノンFDなんかと比較すると、「サッパリ」とした色乗りだったと記憶しています。このブログで紹介したレンズでいうと、ロシアンチックな、やはりZKのような色乗りに感じたことを思い出しています。

続いて、ISO 2000 絞り5.6 1/680 -1.3EVです。

DSCF6059-GF5.6本番

ビシッときましたね。
素晴らしい、描写です。
ある意味、TAKUMARのマクロと対極を成す、そんな写りと色乗りでしょうか。
この色味を見たときに、前話のSIも復活したと裏付けることができましたね。良かった。


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こんなレンズの設計です。
こりゃ、本気モードで製作したな!








第129話で黄変対応の記事をアップしたのですが、その後、初夏の色味には対応ができる状態なのかどうかと、チェックですね。

DSCF6087

2個、「緑のロッコール」が出てますね。

さあ、夏の色は復活してますかね。。。
ISO 2000 開放 1/4400 -1.3EVです。
X-T1、またやっちゃいました。

DSCF6045-SI2.5本番


おっ、「普通」ですな。
茶色っぽい、焼けた色味にはなってないですね。
もしかして、「黄変」完治しましたかね。

続いて、ISO 2000 絞り5.6 1/1900 -1.3EVです。

DSCF6049-SI-5.6本番


おおっ、絞り込んでも、「普通」ですね。

寄ってみると、どうなんですかね。
ISO 2000 開放 1/4700 -1.30EVです。

DSCF6048-2.5本番


変わらず、「普通」の描写ができました。
しっかりとした、「鷹の目ROKKOR」ですね。
Zeissでもなく、Meyerでもなく、ロシアンチックでもなく、Made in japan の誇るべき描写が復活です。

良かった。。。







第127話で、-SIがやけに「茶色っぽい」写りだったので、「製品寿命」を指摘しました。
・・・レンズだけ、どうして寿命なんだろーーー

表紙になるレンズ画像を何気なく見てましたら、もしかして・・・
「酸化トリウムレンズ」が入っているのかな?と、思いました。
今まで、1本も処理対応をしたことがないんですけどね。TAKUMARでも酸化トリウム入りのレンズは何本も所有していると思うのですが、対応をしていません。皆、元気です。

もしかして、初めての対応かな・・・
と、思いつつ、面白いので対応してみました。

IMGP9388-ROKKOR-SI黄変



ネットでは、「後ろ側」から、紫外線を3時間ほど照射すれば改善すると・・・

ですが、ひねくれ者ですので、先ずは「前側」から照射してみました。
単4電池をフルに寿命が尽きるまで、ほぼ24時間連続照射してみました。
そしたら、仰せのとおり、改善はほぼ見られませんでした。

あちゃー。
人の言うことは聞くものだと、このトシになって、見に染みて判りました。
こんなカンジで、紫外線照射をしてみました。

IMGP9401



IMGP9402


改善・カイゼン・・・
その結果がこんな感じになりました。

IMGP9403-本番



写真では、相変わらず、の感がありますが、ほぼ、まる2日間紫外線を浴びているので、目で見ると改善していると思います。

では、早速、試写を。。。
ISO 400 開放 1/1400 ±0.0EVです。

DSCF3267-SI開放


冬になってきたので、葉は霜焼けしてこんな色味です。
花の色が、茶色っぽい色から変化して、現実の色味になっています。

続いて、ISO 400 絞り4.0 1/1250 ±0.0EVです。

DSCF3266-w.Rokkor-SI4.0


絞ったのに、ハイライト部で露出オーバーですね。あれ?
X-T1なんで、いつも適正露出なんですがね⤵

続いて、もう終わりの菊です。
同じ被写体じゃないと、比較できませんからね。
幸いに、まだ少しの花の命がありました。
ISO 400 開放 1/5000 ±0.0EVです。

DSCF3270-開放


やはり、色味の改善が見られますね。
良かった。。。

続いて、ISO 400 絞り4.0 1/3500 ±0.0EVです。

DSCF3268-SI4.0


絞ると、同じように露出オーバー気味になりました。
ですが、MC ROKKOR-SIらしくなってきましたね。
かなり、パキパキの写りかと。
これなら、使えますね。良かった。

最後に、ISO 400 開放 1/8500 ±0.0EVです。

DSCF3271-本番


少し、空の色が暗いですかね。「青い空」が見たかったです。






MINOLTAの広角レンズの第3弾です。
先のSIでは、ホント、振り回されましたね。
残念です。

今回のレンズは、「-SG」。
7群・7枚で、3.5ならば、「標準」的な広角レンズですね。
ガンバレ~

IMGP9390-ROKKORSG



「緑のROKKOR」ですな。
ヤル気十分かと。

それでは、ISO 200 開放 1/1900 ±0.0EVです。

DSCF3247-ROKKOR-SG開放本番


やっと、まともな写りですね。
これで、ROKKOR-PGとROKKOR-SIは、レンズ的に何か障害が発生していることが判明しました。
ROKKOR-PGは、オーバーホールが終了したばかりですので、それで「製品寿命」が来ているものと判断します。
残念ですが。。。
しかし、空の色がキレイですねぇ。。。

続いて、ISO 200 絞り8.0 1/600 ±0.0EVです。

DSCF3248-ROKKOR-SG-8.0


爽やかです。
少し、暗いですか?
ROKKORは、暗めにカメラが判断しますね。イイことです。

ISO 200 絞り11.0 1/280 ±0.0EVです。

DSCF3245-ROKKOR-SG-11.0


バッチリですね。
AFで撮ったかのようです。
絞りが強いとこうなっちゃう、見本ですね。

ISO 200 開放 1/1250 ±0.0EVです。

DSCF3250-ROKKOR-SG開放


まぁー、フジの色だこと。
花は、この寒さで色味が薄れているんですが、よく写しています。

ISO 200 絞り8.0 1/220 ±0.0EVです。

DSCF3252-ROKKOR-SG-8.0


もう少し、背景にbokehがほしいところですね。
開放から、ビシビシ写していますから、絞れば結果はこのようになります。
被写界深度が深いレンズこそ、イイLENSであると申し上げております。
ですので、このROKKOR-SGは、素晴らしいレンズであります。

ISO 200 開放 1/1600 ±0.0EVです。

DSCF3253-ROKKOR-SG開放


高性能故、バサバサ感が出てしまいましたね。
Tessarもビックリの「鷹の目」がここに降臨、ってカンジですかね。。。

MINOLTA W.ROKKOR3連発の最後です。
ISO 200 絞り8.0 1/400 ±0.0EVです。

DSCF3254-ROKKOR-SG-8.0


右端、梅の木の樹幹が「岩」のように表現されています。
凄い「鷹の目」だ!!

・・・タカのツメじゃないですよ、間違えちゃうとヒリヒリしますね。

IMGP9391-ROKKOR-SG


MINOLTA ROKKOR・・・凄い「鷹の目」でした。
完調が前提、と、なりますね。
40年を超える長い月日により、羽根折れたROKKORも数知れず・・・ですか。









MINOLTA W.ROKKORの第2弾です。

-SIですので、7群9枚の超豪華仕様ですね。
市中では、-SIには一定の高評価があります。
さてさて。。。

IMGP9388-ROKKOR-SI




先ずは、ISO 200 開放 1/2700 ±0.0EVです。

DSCF3223-ROKKOR-SI開放


ROKKOR-PGのような、セピアっぽい色乗りになりました。
これが「リアル」な色乗りだと、何度も見せられていると信じてしまいそうですね。
恐ろしい宗教団体カモ。。。ROKKOR。。。

ISO 200 絞り5.6 1/480 ±0.0EVです。

DSCF3224-ROOKOR-SI-5.6


少し、被写界深度が深くなった程度ですか。
残念ですね。

ISO 200 開放 1/2000 ±0.0EVです。

DSCF3225-ROKKOR-SI開放


狙いは、判るんですけどねぇ。。。
まっ、プリントアウトして利用できる絵じゃないですね。

ISO 200 絞り5.6 1/210 ±0.0EVです。

DSCF3226-ROKKOR-SI5.6


ハレーションですか。
なんでこうなるの??
欽ちゃん、じゃないだろ!
SIって、欽ちゃんの「欽」の字に似てなくもないですが。

ISO 200 絞り5.6 1/420 -0.7EVです。

DSCF3228-ROKKOR-SI-5.6-0.7本番


何と言っても、X-T1との相性ですね。
水と油だ。
間違いない。

もう少し、お付き合いを。。。
ISO 200 絞り5.6 1/1900 ±0.0EVです。

DSCF3229-ROKKOR-SI開放


どうにもなりません。
私は、SI信者じゃありませんよ!

ISO 200 開放 1/450 ±0.0EVです。

DSCF3230-ROKKOR-SI-5.6



レンズの調子が悪いですか?
やたら、白いっていうか、「茶色」いな。
でも、絞り=露出条件で、これほど色味が変化するのはどうしてでしょうね。
不思議なレンズ、「SI」でした。

IMGP9389-ROKKOR-SI




今回から、MINOLTAの広角3連発です。
どの広角がイイのかな?

今回は、「HH」。
6群・8枚構成ですか。
35mmで、1.8ですからね。凄く明るい高性能レンズですね。。。

IMGP9386-ROKKOR-HH



先ずは、ISO 200 開放 1/8000 ±0.0EVです。

DSCF3214-ROKKOR-HH本番


ROKKORとX-T1と相性悪いのかな?
やたら、暗いですね。。。
背景の竹や柱がグルグルを指揮しているかのようで、絵的には面白い絵になりました。
背景は、「千手観音」のウワサも。。。

ISO 200 開放 1/5800 ±0.0EVです。

DSCF3215-ROKKOR-HH開放


ROKKOR-PG 1.2/58の違和感がある色乗りとは違い、フジらしい色乗りです。
しかし、「黒い」なぁ。。。
解像度は、十分ですね。

続いて、ISO 200 絞り5.6 1/950 ±0.0EVです。

DSCF3220-ROKKOR-HH-5.6本番


おおっ、被写界深度が深いですねぇ!
葉も、2回ほど霜に当たって焼けている感じが出ています。
X-T1のフィルムシュミレーションを活用して、イロイロ試してみたくなりました。
ROKKORがどのフィルムと相性が良いのか、試したいですよね。
案外、SAKURA-FILMだったりして。。。

ISO 200 開放 1/5400 ±0.0EVです。

DSCF3221-ROKKOR-HH開放


おっ、ROKKOR-PGの方が、「しっとり」してますかね。
なんか、バサバサしてませんか?
大丈夫ですか?
グルグル回る、一歩手前の絵です。
もう少し、寄っても良かったかな。
色味が「鮮烈」とか「極美」とか「華やか」とか、そんな色味がほしいところですね。

最後は、ISO 200 絞り5.6 1/680 ±0.0EVです。

DSCF3222-ROKKOR-HH5.6


つまらない絵になってしまいました。
解像度は十分、色味が問題かな。。。

35mmの広角にしては、やたら全長が長い「HH」でした。

IMGP9387-ROKKOR-HH







第19話で、ROKKORの最高峰、1.2/58を紹介しましたが、「ミノルタって、こんなもんかい」と、指摘しました。
そんなハズはない。何かがおかしいと。

で、オーバーホールに出したところ、「レンズ中群の1枚に指紋あり」とのこと。
まじか。。。

「ROKKOR-」の後ろにレンズ構成を表すアルファベット2文字がありますが、この記号の意味は、
直後の1文字=レンズ群の数を示す。
  3群:T、4群:Q 、5群:P、6群:H、7群:S、8群:O、9群:N。
その後ろの1文字がレンズ枚数を示す。
  3枚:C、4枚:D、5枚:E、6枚:F、7枚:G、8枚:H、9枚:I、10枚:J、11枚:K、12枚:L。

「ROKKOR-PG」は、P=5群、G=7枚となりますね。

オーバーホール後のキレイになったレンズで、写りはしっかりしましたかね。
なんたって、「鷹の目 ROKKOR」なんて呼ばれているんですからね。
レンズ業界は、「鷹の目」好きだな。何でも「鷹」かい!
欧州では、「鷹」も「鷲」も「鳥の目」だけどね。➡確かに、夜は見えません!

IMGP9392-ROKKOR-PG



先ずは、ISO 200 開放 1/10000 ±0.0EVです。

DSCF3231-ROKKOR-PG開放


ほう。色味・解像度、イイじゃないですか。
bokeh具合もトロトロですね。

続いて、ISO 200 開放 1/13000 -0.7EVです。

DSCF3233-ROKKOR-PG開放-0.7EV本番


まぁ、なんということはない絵ですね。
-EVにすると、更にメリハリがつくと思ったのですが。
1/13000って、凄いシャッタースピードですが、K-3では実現しないスピードですね。
明るすぎるレンズは、カメラ側に負担が大きいです。

絞ったら、どうなんでしょ?
ISO 200 絞り5.6 1/8000 -1.7EVです。

DSCF3234-ROKKOR-PG-5.6-1.7EV


さすがに、-1.7EVだと、夜になっちゃいますね。
色味は、ドラマティックな色味を示してくれました。ありがとう。

ISO 200 開放 1/10000 ±0.0EVです。

DSCF3237-ROKKOR-PG開放本番


色味は、違和感がありますね。
このような色味、初めて見ました。

大丈夫かな。
ISO 200 絞り5.6 1/4000 -0.7EVです。

DSCF3238-ROKKOR-PG-5.6-0.7EV


この色味もカチカチで、違和感があるかと思いますが、フジの色乗りはこれで「合ってます」。
このような色乗りがフジの特徴ですね。
おっけ。

ISO 200 開放 1/10500 ±0.0EVです。

DSCF3240-ROKKOR-PG開放


これも、ちょっと色味に違和感がありますね。
Zeissチックな色乗りばかり見ているからでしょうか。
絵的には、勢いがあり、素晴らしい表現ですが。

ISO 200 開放 1/18000 -0.7EVです。

DSCF3241-ROKKOR-PG-開放0.7EV


独特な色乗りと表現になりました。
ある意味、凄い。
-EVが好きな私ですので、私としては、ドキドキものなんですよね。
だけど、MINOLTAファンになってもいただきたいと思いますので、-0.3EVが限界かな。。。

更に、ISO 200 絞り5.6 1/4400 -0.7EVです。

DSCF3242-ROKKOR-PG-5.6-0.7EV


おぅ!
こっちは、狙い通りの露出になりました。
このカンジの明るさでいきたいです。
グルグルbokehもなく、イイレンズです。そっとbokehてます。

ISO 200 絞り5.6 1/2900 ±0.0EVです。

DSCF3244-ROKKOR-PG-5.6-0EV


これでは、明るくて、私的には納得できませんね。
やはり、-0.3EVですか。戻しても。

オーバーホールで、解像度が蘇った、MINOLTA ROKKOR-PG 1.2/58でした。
良かった、良かった。。。

 IMGP9393-ROKKOR-PG






「緑のロッコール」って、マニアの間では、そう呼ばれているそうです。
「緑のロッコール」の中核をなす、「アクロマチックコーティング (AC) 層」は、ミノルタが当時世界で初めて開発した「複層コーティング技術」になりますね。
この「緑のロッコール」、特に「アクロマチックコーティング (AC) 層」の状態が良い個体が大変少なく、我がレンズ(すみません、2本所有です。買値1円でした。)は、バキバキのコーティング乗りですね。

IMGP9205-ROKKOR本番


それでは、ISO200  開放 1/58 -0.3EVから。

DSCF1053MINOL200本番


KONICAの3.2/135を見ちゃいますと、解像度不足が露呈しました。
「緑のロッコール」、こんなもんかい??
レンズに障害はありません。
少し、⤵かな。

続いて、ISO800  絞り11 1/42 -0.3EVです。

DSCF1061-MINOL-11本番


ちよっと、前ピンですが、色乗り・解像度は良くなりました。
もっと、絞っちゃおうかな。腕の足らない分ね。。。
決して、X-T1が悪いわけではなく、ピンの寄り具合が、私には?だったということですね。

IMGP9206


やはり、200mmともなると、合焦が難しいですね。。。





今回は、MINOLTA です。
それも、1.2の明るさ、58mmの焦点距離で、デジタル一眼にはもってこいのスペックですね。
1.4/50でも、十分ですが、「より」寄れる感じです。
この明るさと大口径で、どんな写りをしてくれるのでしょうか。

IMGP9299-MINOL本番



ISO 200 絞り2.8 (1.2だと明るすぎるんで) 1/2900 -0.3EVです。

DSCF3120-MINOL本番


いいよっ、来たねぇ・・・ピンが前に浮き出て、ココを撮りたかったという撮影者の意思まで写してくれました。Bokeh味も1.4の開放程度はありますね。
続いて、ISO 200 絞り5.6 1/1700 -0.3EVです。

DSCF3135-MINOL-5.6本番


ちょっと、被写界深度が深くなりましたが、あまり変わりませんね。
この辺り、幅があるような気がします。

森の中ではどうですか。
ISO 200 絞り5.6 1/90 -0.3EVです。

DSCF3137-MINOL-5.6-本番



前出の標準レンズの銘玉と、写り方は変わりませんねぇ。。。
これが精一杯でしょうか。
手前のBokeh具合は、イイ感じですが。

水面はどうでしょう。
ISO 400 絞り4.0 1/500 -0.7EVです。

DSCF3155-MINOL-4.0本番


おおっ、ZUIKOチックだ!!
でも、紅葉している樹々の色乗りはイイ感じです。
リアルな感じに写りました。

逆光は、強いのかな?
ISO 400  1/1500 意地の+2.0EVです。

DSCF3161-MINOL


完全、ZUIKOチックですね。
瓜二つ、双子。
メーカーが違っても、これほど似通った写りになるとは。。。
樹々の描写は、少しだけ、しっかりしてますかね。
色乗りも、ちょっとだけ乗っていますか。

最後に、遠景を。
ISO 200 絞り5.6 1/550 ±0.0EVです。

DSCF3173-MINOL-本番


ISO 200 絞り5.6 1/750 ±0.0EVです。

DSCF3171-MINOL-5.6



G.ZUIKOの何倍もの値段で取引されているんですよね、このレンズ。
私のレポートでは、そんな値段の差は無かったですね。
この遠景は、いい色乗りとイイ描写なんですが、それまでです。他のレンズも良かったから、しょうがないのかなぁ。
この4本の中で、一番驚いたのは、CANON FD S.S.C でしたね。

IMGP9300


他のMINOLTAでも、試写をレポートしましょうね。
1.4も、1.8もイロイロ持っていますんで。
皆、同じだったりして!
コワイィ・・・金返せ!!




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