M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: KOWA

第339話で紹介した、KOWA の 1.9/50 L39改ですね。
桜の季節になったので、試写をしてみましょう。

IMGP0012

最初は、AWB ですね。
ISO 200 開放 1/1400 +0.7EV です。

DSCF1042-開

ホワイトバランスをイジらなくったって、濃いなぁ!
あっ、そうか💡
ロシアンレンズは、淡白な色乗りだけど、タクマーとか日本製は濃いもんな。
これが、本来の桜の色味ですね。
・・・被写界深度も丁度イイなぁ。
まぁ、背景として、トロトロの絨毯のようになっている絵がスキな方もいられますが。。。

ISO 200 絞り8.0 1/120 +0.7EV です。

DSCF1043

こっちの方が、「階調性」という面でイイのかな。
少し、うるさいですかね?

ホワイトバランスを「蛍光灯」にしてみましょう。
ISO 200 開放 1/1300 +0.7EV です。

DSCF1045-開

これはこれで、イケてるんじゃないですかね。
余程、Jupiter 8 のものより、良い。
赤みに嫌味がありません。
こんなにレンズで差が出るものですかね。

ISO 200 絞り8.0 1/120 +0.7EV です。

DSCF1044

コレ、いいんじゃないですかね。
こってり、ですが、言い換えれば、十分と桜色の乗った絵だと思います。

ホワイトバランスをイジるのは、Jupiter だったら、NO ですが、KOWA であれば、色々と試してみたいと思いました。
➡ まぁ、「夕陽」「青い空」「青い海」なんかの時ですかね。


IMGP0014






そういえば、CP+2019 に、第339話のKOWA が出展してましたね。
高い望遠鏡、覗いでみたかったです。
また?レンズも製造を始めたみたいですね。
マウントは、汎用性の高いMFT しか対応してないようでした。
➡  Canon とニコン用にすればイイのにね。

KOWA がMFT 用を出してるようなので、MFT も含め、再度、フランジバックのおさらいを。

フランジバック一覧
マウント名内径(mm)フランジバック長(mm)
L3939.0028.80
L-M43.9027.80
M4242.0045.46
PK48.0045.46
Nik/Z55.0016.00
Can/EF54.0044.00
Can/RF54.0020.00
Can/EF-M47.0018.00
FD47.9042.00
FX43.5017.70
フジカAX40.8043.50
SR45.0043.50
M/S α50.0044.50
S/E46.1018.00
京セラAF50.0045.50
C/Y48.0045.50
EXA38.0044.70
プラクチカB48.5044.40
コニカAR47.00
40.50
コニカF40.0040.50
Zenit39.0045.20±0.2
Helios類のM4242.0045.50
Fed39.0028.30±0.2
MFT40.0019.25

新旧マウント・関係マウントが判るようにしたつもりです。
1    ライカM マウントは、Lマウントを飲み込む為に5mm大きく、フランジバックは、1mm短くなりました。その差1mm厚でアダブターを作れと。
2    PKマウントは、6mm外にフカして、口径幅でアダブターを処理し、M42 を飲み込んだ。
3    Canon EFとRFの差は、フランジバックだけの差。
4    Canon EF-M とFD と、何か似てませんか?フランジバックは明確に違いますが。
5    Minolta SR がα になる時は、ミノルタ社内での話になり、当初、MC・MDレンズも使えるように、口径拡大幅は+5mm ではなかったのか?だが、電子接点が処理しきれずフランジバック+1mm の44.50mm となったのではないか?苦渋の選択だったように思います。アダプターが用意できなかった。アンダーインフですからね。
6    京セラAF とC/Y のフランジバック長が同じなのは、偶然じゃあないですよ。必然でした。AF 化に伴い、2mm 拡大です。
7    EXA とプラクチカB は、似てますが関係なさそうですね。プラクチカB マウントは、むしろ、PK マウントに近いものがあります。バネがあるかないか程度の差かと。
8    コニカは、ARとFって、フランジバックの差はなく、口径の差でしかないなら、AR アダブターに突っ込んじゃえばイイんじゃないですかね。割と簡単かも。
9    ロシアンレンズが、アンダーインフなのは、いつもお伝えしてますね。
10    MFT マイクロフォサーズは、「全く」検討もしたことがないですが、こんなスペックだったんですね。
    内径は、40mm 。フランジバックは、19.25mm 。小さくて、ハンパなフランジバックですね。
世の中、「半端ないって」とか言って、「凄さ」を表現することがありますが、フォサーズ、半端ないって! って、聞きませんよね。
まぁ、40mm なんで、FX マウントで抱けそうですが、19.25-17.70=1.5mmですか、全然余裕がありませんので、MFT 向けのレンズだとFX にはちょいと無理がありますね。残念だな、最新型のKOWA Lens 。多分、凄い解像度・色乗りですよ。





今回は、輝くMade in Japan 製カメラ・レンズ群の中にあって、ほぼ、忘れ去られている「KOWA」です。

KOWA とは、「興和」であり、ナント! 1894年に綿布問屋として創業した、120余年もの歴史を持つ企業だそうです。古っ。

ケロちゃんコーワ、コルゲンコーワ・・・有名処ですよね。。。
そんな医薬品の会社かと思えば、オリンパスもそうですけど、医療向けのレンズって、終戦後は狙い目だったのでしょう。
コルゲンコーワの興和は、「KOWA」ブランドのカメラも作っちゃいました。
今では、カメラこそ製造していませんが、コングロマリットっていうんですかね、興和は。医薬・医療機器・環境・ホテルなど、あっちこっちに手を出しています。
双眼鏡なんかも作ってますね。「PROMINAR」です。カメラ・レンズもそんな名前、あったんじゃないかな。。。双眼鏡、買ってもイイんですけど、めちゃ、高いです。
カメラも高かったことでしょう。。。

DSCF2014


VOIGTLÄNDER SEPTON っていうか、Zeiss Planar っていうか、欧州張りのコーティングです。
決して、富岡狂の色合いとは迎合しませんね。
どんな、写りよ!!
最初から、すっごくね?
もう、写り、解っちゃってますよね。

試写です。
ISO 1250 開放 1/280 -0.3EV です。

DSCF2025

はれぇぇぇぇぇ!
すっごいじゃないですかっ!
-0.3EV でも、明るすぎるかと思いますが、昭和何年製なんですかね。
1965年頃?
当時、KOWA を買い求めた方は、達観だったと思います。

続いて、ちょっと絞って。
ISO 1250 絞り8.0  1/50 -0.3EV です。

DSCF2026

素晴らしい!
屋外に持ち出すのが、楽しみですね。
日本版、Tessar ってところですかね。
写り的にね、Tessar っぽいですよね。

DSCF2015


最短、70センチですか。。。
L39 への改造です。
絞りのレバーがヤワで、うまく絞りリングが回らないんですよね。これ。
それは、絞りリングの内部のリングの円を描く軌道づくり。
本体は、カメラ側にしっかりとした台があるんですが、バラすとそれで困るレンズです。
ネジで3点、アンカーを作ってあります。




 






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