M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: Feodosiya

第333話とかで紹介しました、Feodosiya Industar-96U-1 3.5/50 L39 ですね。
コイツも、すげぇレンズでありまして、解像度は、60/24 本mm(中心/エッジ)ですね。
すごくちっちゃくて、セコいレンズなんですけど、中心部の解像は、現代の「お高い」レンズと同様の写り込みをするレンズです。
レンズの外周部、エッジ部はというと、24本/mm ですので、悲しくなるほど曖昧な写りとなります。
・・・受光する方がAPS-C ですのでね、運が良ければ、「美味しいトコ」しか写ってないという、ゲスな思惑もあるレンズです。。。

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絞り指標もね、クリック感なんか無縁でね、ウトウトしていると、回っちゃったりします。

ISO 200 開放 1/750 +1.0EV です。

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ハイライト部がちょびっと甘いですが、前話のLZOS VEGA-11U 2.8/50 L39 よりはイイ絵になりましたね。
解像度がアップすると、コントラストまでギンギンなのは、ある意味、閉口しますね。

ISO 200 絞り5.6 1/340 +1.0EV です。

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まぁ、イイ感じなんじゃないでしょうかね。
MMZ VEGA-11U 3.0/54 M39 には、及ばないと思います。
なにせ、セコいレンズですから。。。
でも、開放➡絞り込みとも、一発OK のレンズですから、ファインダー越しの解像度はしっかりしていると思います。
言い方を変えれば、「撮影がし易いレンズ」とも、言えるでしょう。






今回のレンズは、製造元が超マイナーです。
「Feodosiya」って、クラスノゴルスクとかサンクトペテルブルクとかの近所?
全然違います。あえて近いと言えば、AOMZ とかARSENAL ですかね。ARSENAL が近いかな。
確認してないけど。
・・・適当だぁ。。。
例のロシアに併合された、「クリミア半島」にある光学工場ですね。
略して「FOZ」とも、呼ばれているみたいです。
カメラのレンズというより、サングラスなんかのレンズがメインみたいです。
Rodenstock みたいなカンジですかね。

どうやって見つけたか?
ロシアの光学工場のマークを集めているサイトにはありませんでした。

あるプロ級カメラマンのレビューにありまして、工場の名前が判明した次第です。
その写り込みは、「プロをも唸らせる!」と、レビューしてました。

だってさ、えら、ちっこいレンズで正価900円でしたよ。。。
まじかっ。

おまけに、フルサイズでもイメージサークルが大きくて、イケるようです。
まじかっ。

そのプロ級カメラマンの作例は、それはそれは激しいもので、この正価900円のレンズで、そんな撮影ができたのかと、感心するばかりでした。
緻密で、色乗り良く、画面の表現もとても豊かでした。

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こんなレンズです。
ebayer が、「おい、貴様。我輩からレンズを買ったので、このレンズと次話のレンズをそれぞれ900円で買わないか? 貴様なら安くしとくぞ。買った方がイイぞ!」と、上から目線で買えよ状態の連絡があり、私、気が小さいものですから、OK って言っちゃいました・・・
押し売り、怖いぃ。。。

IMGP9779

L/M マウントアダプターのメッキ部分の前までが、ワンピースです。
面白い構造です。

IMGP9810

正面上部の製造工場のマークが、全く見たことのない、不明なマークでした。

ISO 200  開放 1/1000 ±0.0EV です。

DSCF8072

カメラ側の機械的認識が不足しており、若干、プラス露光ですが、プロ級カメラマンのレビューのとおり、とてつもない解像度を示してくれました。
凄い。
色味も淡いような、ロシアにないような色味です。明るい色味。
Helios が明るい色味ですが、これほどの解像はありません。

ISO 200  絞り8.0 1/300 ±0.0EV です。

DSCF8073

まぁ、それなりに被写界深度は深くなったのでしょうけど、開放でOK ですね。
このレンズ、3群4枚のTessar 型とのこと。
素晴らしい、イーグル・アイです。








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