M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: DALLMEYER

今回のDallmeyer は、一応、Enlarger にもエントリーしましたが、多分違うのではと。

古いレンズです。
ボディは、真鍮ですしね。
「ANASTIGMAT」とは、レンズの収差補正状況を示す言葉で、球面収差・コマ収差・像面湾曲・非点収差を全て解消しているレンズのことで、当時、大体のレンズに表現されてますね。レンズ名になっているとも言えます。


IMGP9793

通常は、M42 マクロチューブを2個重ねて保管管理してます。
直ぐにヘリコイドチューブに付く長さに調整してます。

IMGP9794

1つ、フランジバック対応用のマクロチューブを外して後ろ側をね。
ぴったんこ、嵌ってます。

IMGP9795


IMGP9796

4インチなんで、焦点距離は約100mm ですか。
長いですがね。。。

ISO 200 開放 1/950 ±0.0EV です。

DSCF8064

ありぁ。。。
Enlarger 得意のフレアだ。。。
レンズはキレイなことを確認しています。

ISO 200 絞り8.0 1/420 ±0.0EV です。

DSCF8065

描写はイイですね。
結構、しっかりとした写り込みです。
今回は、試写モードなんで、フードも用意しませんでしたしね。

またね。







第296話で、来た早々清掃実施のとぼけたレンズ、DALLMEYER ENLARGING 4.5/102 ですね。
清掃したものだから、スッキリと撮影に臨めました。

DSCF0100

レンズのコーティングは感動すべき透明感とコーティング色があります。
独創のコーティングかと。。。
青・黃・緑、好きな配合です。

ISO 800 開放 1/28 -0.3EVです。

DSCF0040

おおっ。
こうでなきゃ。
Wray ですと、ピン周辺はプクプクで、奥キリリでしたが、Dallmeyer は、ピン周辺はキリリ。奥は、気持ちの良いBokeh が出現しています。
玉Bokeh ですね。

ISO 800 開放 1/26 -0.3EVです。

DSCF0041

光の強弱、を捉えています。
ホントかな。。。皆同じ強さだと思うんだけどな。。。

ISO 800 開放 1/20 -0.3EVです。

DSCF0042

この絵もイイですね。
放たれた光をWray と同様にキャッチ。
Wray  と同様のしっかりとした描写。。。
Enlarger ではツートップになりましたかね。

DSCF0101

フランジバックは、60mm + 17.7mm。合計約78mmってところですね。
このレンズは、M32 ですので、少々工夫が。
M42 のマクロチューブに隠れてますが、レンズにバルカーテープを巻き、M32.5 ➡M42 リングが1番目です。次にM42 マクロチューブ。M52 ➡ M42 ステップダウンリングで、ヘリコイドリングに到達。更にカメラへ装着するために、M42 ➡ FX スリムアダプターですね。

レンズからいきなりステップダウンリング M52 ➡ M32 という方法もあるでしょうが、インチネジなので、少々の不安もあり、というところでしょうか。
 






今回は、買ったばかりのレンズを撮影前にお手入れしました。
その紹介です。

DSCF6914


そんなに汚れてはいないように見えますが、このレンズは分解必至でした。

DSCF6916


DALLMEYER の下、製造番号の右、ってカンジですか。。。

DSCF6917

早速、バラしに掛かりましょう。
前群は、筋が入っているところから分離します。

DSCF6918


分離しました。前群は2枚構成ですね。
絞りの後ろに、後群が1枚。

DSCF6919

ヘリ周り、レンズ中央部とか色々な部分の清掃を感じます。
前群はどのように外すのかな?
レンズ銘板が動きませんので、アセトンを垂らしてみます。

DSCF6920


待っている間に、後群の方を。。。

DSCF6921


割とキレイですね。

DSCF6923

後群のレンズは、指で回して外します。

DSCF6924

ユニットとして外せました。
これで、絞りユニットのみになりました。

DSCF6925


写真では、全く理解できないと思いますが、油分が凝縮し、まるでグリスのように絞り羽に纏りついています。
そこで。。。

DSCF6926


バイク用のパーツクリーナーの登場です。
これで一気に圧力をかけつつ、一気に油分とおさらばです。

DSCF6927

光輝くほどキレイになりました。

DSCF6928

後群と絞りはこれでOKですね。
とても、キレイになりました。

DSCF6929

アセトンで、銘板が外れるのかと思っていたら、前群ユニットの中程から捻って取れてしまいました。
よく見たら、後ろ側に手で回すギザギザが切ってありました。

DSCF6932

あった、あった。
カビですね。
でも、簡単に作業できます。なにせ、表と裏に直接手が届くのですから。

DSCF6936


2枚目をセットして。
キレイになりました。

DSCF6938

透明感高く、コーティングの色も良く判るようになりました。






↑このページのトップヘ