お陰様で、第200話です。
よくぞ、こんなに話があったものです。

今回は、記念すべき、日本が誇る工業製品。KAWASAKI Z1ですね。

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KAWASAKI は、川崎にはなく、明石市にある川崎重工業明石工場が主たる製造元ですね。
だから、関東のバイクではなく、関西のバイクです。これが世界を一世風靡しました。
『007/私を愛したスパイ』(1977)でも登場した、スーパーバイクです。

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このバイクは、サイドカー仕様でしたが。

私のバイクは、1974年製ですか。
Z1 なんで、アメリカからの里帰りですが、750RS 仕様にしてあります。
Z2 仕様ですね。
これじゃないと、血が騒ぎません。

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イエロータイガー、ですか。
このバイクのフロントフォークは、油漏れ対策ができているフォークに換装しています。
当時物のスペックの中で、最新型の性能って、隠れたオーナーの優越感のカタマリです。

当時は、27LEVIN とかセリカなんかが、このモスグリーン色でカッコよかったです。
おおっ、Zもかっ!!
ファイアーボールが人気ですけど、私にとっては、この色しかありません。
青春の色です。
明石の方では、「バナナ」とか言っていたらしいです。

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ライトは、CIBIE (FRANCE)ね。
当たり前です。
国産なんかあり得ません。

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ディスクは、ダブルディスクにしてあります。
ディスクは、もち、初期型の6穴ね。
知らないと、5穴を掴まされちゃうんで、ご注意を。

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ホイールは、アルミ。スポークは、ステンレス。
タイヤは、PIRELLIね。SPORT DEMONです。
100/90 18 M/C 56V ね。いつの間にか規格が変わって、240Km/h までしか出せなくなりました。
今まで、何本も履き替えましたが、直進時のスムースさと、寝かしたときの安定性は、ライダーの思う通りについてきてくれます。
BATTLAX のBT-45 もいいタイヤなんですが、フロントのヘリが早くてね。
あと、400cc のバイクにも付いているので、ヤなタイヤです。
フロントは、18インチにダウンです。純正は19インチなんですが、タイヤが選べません。

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メーター周りね。
RENTHAL 755 という、MEDIUMクラスのハンドルにしました。
行きつけの「HARU-T」の社長さんが秘蔵していたハンドルです。
754というハンドルだと、コンチです。
本当は、コンチが良かったのですが、なかなか良いものがなくて、コンチよりアップライトなので、運転はし易いです。
このZ 、アメリカから来たでしょう。だから当初はマイル表示でしたが、キロ表示へ改造です。
「220Km/h 表示と240Km/h 表示とあるけど、どっちにするぅ?」
当たり前でしょ! 240Km\h!!

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鍵を挿すとこんなカンジ。
Z1 が「初めて」この位置にキーを持ってきました。凄く使いやすい!
当時のライバル、HONDA CB-750 なんかはタンク下でした。
「WORKS」のキーホルダーがニクイです!・・・ママさん、大夫ご無沙汰してるけど、元気かな?

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タンクキャップは、純正もあるんですけど、流石にエア漏れしちゃうので、新品のフエルメータ付きのキャップをつけちゃいました。
アバウトなんですが、雰囲気もアリ、で。

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ハンドルグリップは、SUPER BIKE。
振動が軽減されます。
方向指示器は、プッシュ解除のものに付け替え。・・・グラブしてると右や左と解除がわかりにくいので、一発解除です。・・・最近は、オリジナルのデザインで、プッシュものがあるらしいですが。

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バックミラーは、ショートね。当然。

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オイルクーラーも付いてます。
取り回しは、タンク下を這ってます。パイプが見えていいバイクもありますが、このバイクでは当時、クーラー付けていたヒトはいませんからね。

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憧れのDOHC ヘッド。
Z1 なので、アルミのママでしたが、全バラシした時に黒色塗装をして初期型バリバリです。
「ヒューン」ていう音は、点火時期の調整で変わりますね。

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キャブは、「Zが欲しがる」CR。29パイです。
➡ 33パイとか付ける人がいますが、フレームとかブレーキとか、総合的なマッチングを考えると、この当時のバイクなので、29パイでも、過剰装備だと、WORKSのママさんが言ってました。エアクリーナーがでかいんで、サイドカバーは、キリました。

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ポイントカバーに、DOHCの飾りが。かっけーーーーー!

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サイドカバーは、初期型のエンブレム。
加えて、「WORKS」でエンジンバラした人しかもらえなかった、「WOKS」のバッジ。
かっけーーーーー!
➡ もう、10何年経っているのですが、バッジに保護シールついてます。

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2003年頃、カワサキに純正注文して手に入れたタンデムステップ。
新品で買ったのですが、その当時からヒビが入っていて、1970年代からストックされていたものでした。スゲェェェェェ!

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YOSHIMURAの手曲げ職人、小林さんの手による手曲げ管・エキゾーストシステムです。
エキパイの太さは、ブッちぎりの45パイです!
太てぇぇぇぇぇ!

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PIRELLIね。SPORT DEMONです。
140/70 18 M/C 67V ね。
スイングアームの関係で、これ以上太いタイヤは履けません。あと、チェーンのオフセットも問題だな。

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リアショックは、YSSのショックです。
二人乗りでも、イイ吸収をしてくれます。

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シートは、アンコ抜きね。当然。
この形で、新品が売られています。
リアカウルの形が後年製と違うので、合わせて買わないと、スキマが出ちゃいますよ。

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Zテール。。。
不変の美しさ。
あっ、今年車検だ。。。

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リアカウルに貼り付けた、手製の総長車シール。
TEAM なんですが、会員不在です。

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通称、「ジェロニモステップ」。
純正のステップをひっくり返して付け直した、バックステップ。
当然、ギアチェンジレバーもそれに合わせたバックステップ用のレバーです。
コレを付けちゃうと、キックはできなくなり、セルのみの始動となりますね。

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「ウオタニ SP-2」。フルトラ点火システムですね。
ポイントの機械式点火なんて、ナンセンス。
この当時のバイクは、皆、コレにすべきです。圧倒的に失火がなくなります。
今あるか知りませんけど、DYNA2000とか、米国製のフルトラは故障が多かったですね。駄目ですアレは。

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ちょっと、タールで汚れてるダイナモカバー。
キレイにしちゃうと、このバイクの時代感が無くなっちゃうと思いまして、あえて磨いていません。
よく、ピカピカバイク見ますけど、やりすぎかと。クロームだらけも、ちょっとね。

最後に、仕様を。

全長 2200mm
全幅 865mm
全高 1170mm
シート高 780mm
乾燥重量 230Kg
燃料タンク容量 18L
タイヤサイズ 3.25H-19 4PR / 4.00H-18 4PR
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク / 油圧式
エンジン 水冷4サイクル4気筒DOHC 2バルブ
排気量 903cc
最高出力 82ps/8500rpm
最高トルク 7.5kg・m/7000rpm
変速機 5速リターン
始動方式 セルフ・キック併用