M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: RICOH TAKANO

今回は、RICOHのオートマチック。21石ですね。

リコーのダイナミックワイドは、長い間製造・販売されていまして、そのデザインも多岐に渡ります。
腕時計のデザインで、各社が思考を凝らした全ての楽しいデザインが「ダイナミックワイド」シリーズにあると言っても過言ではないでしょう。

もう、パクリまくりでっせ。

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これは、私が大好きなデザインのモノですね。
12時にデイ。
3時にデイト。
・・・「SUNDAY」が赤字なんだなぁ・・・ホッとします。
第136話のORIENT Oyster President Dignitary Classic や、第148話のLouis Erard Heritage と同じコンセプトですが、なにせ、このRICOHは1970年代か80年代初頭ですからね。先輩です。
第142話のCITIZEN SEVENや第133話のCITIZEN Auto Dater CROWN7 には、負けます。1960年代です。いっちゃん古いです。

・・・でも、この風防、オリジナルなんですかね?
小さくて、何日なんだか、全く判りません。リコーお得意のレンズ付き風防がオリジナルなような気がします。
「R」が9時にありますね。いい雰囲気です。付けれるモノは何でも付いています。

別の角度から。

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風防は、キレイなんですけどね。

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竜頭に「R」とか「W」とかないんですね。
「R」が、本命です。なにもないので、多分サードパーティ製に交換されていると思います。
中の機械、大丈夫かな。。。

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おおっ、グッピーとは全く違って、Good Condition ですな。
スクリューバックなケースは、高く評価できますね。
諸元は、判然としませんが、1975年当時の「Auto」ですと、
21 石 5振動/秒 18,000振動/時 power-reserve 37h ってところですかね。
竜頭を1段引いて時間合わせ、2段引くと、引いてしまうと、日付合わせです。
➡ 困るんですよね!このパターン。
  シチズンも同じなんですが、2段引くのって、「えいっ」とやるじゃないですか竜頭。
  すると、「パシャ」っとか言って、ダイヤル上は変化なし・・・いや、日付が・・・
  あれっ!ってことに。・・・なんだよ、また、1周回ってくんのかよ!と、なります。
➡ 「世界は、セイコー方式に」・・・なってください、頼むから。


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6時の上に、「赤い花?マーク」が。
ダイヤル上で、一番輝いています。
リコーの機械式時計の最晩年期に付けられたそうです。
意味は、不明です。

この時計は、スペインからの里帰りです。おかえりなさい。
時間ですか?もち、Made inJapanですから、正確です。
普段使いに耐えてますよ。。。




第134話で紹介したリコーのDynamic Auto ・・・TAKANO Chateau を引きずった最初期型なんですが、なんか、ダイヤルが見にくいといいましょうか、やっちまえ、ということになりました。

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一見、綺麗なように見えますが、パソコンで、大伸ばしにしますと、風防に無数の傷があります。
角度を変えて。。。

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老眼で直接見てもわからないのですが、拡大鏡やカメラでどアップで見ますと、無数の傷がありますね。

では、マイクロファイン #1200~#1500を使用して、ゴシゴシやります。
今回は全面なので、小さく円を描き、大きく平均を取るように磨きました。

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劣化が進んでいる部分は、大きく粉が吹きますね。そうなんだ。。。

次に、空拭きした後のお姿。
この状態から、仕上げにサンエーパールで磨き上げます。

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すると、こうなりますね。
6時辺り、透明度が全然違いますな。

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角度を変えて。

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パソコンで、どアップにして確認しますと、「おいおい、新品状態じゃないか。傷一つない。」と、6時から4時辺り。残念ながら、デイト表示窓上に1本、2時アワーマークと針との間に流れるように長い傷が1本まだ残っていました。・・・目視では、全く見えません。
無精してペーパー掛け2段の作業を1段飛ばした報いですね。

更に、角度とEVを変えて。

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いやー。15分程度の軽作業にしては、こんなもんじゃないの。
とても、きれいになりました。
EVを明るくしてみました。

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ピカピカです。
更に、どアップで確認を続けたところ、7時~8時間のダイヤルにサビ?不着ゴミ?を発見しました。風防には関係ないのですが、風防がきれいになっちゃうと、他のダメが見つかっちゃうのが痛し痒しですねっ。





この、RICOH Dynamic Auto CALENDARは、高野精密工業をリコーが事業継承した当時の移行初期に製造された時計です。

高野精密工業は、本当に悲惨な時計メーカーで、昭和34年9月に伊勢湾台風で、工場を被災。
翌10月には、「TAKANO Chateau」を発表しますが、台風被害からの再興費用も重く、昭和37年には、リコーに事業継承となりました。
この過渡期において、「TAKANO Chateau」の部品は、そっくり移植され、ダイヤル位ですかね、リコーを表しているのは、って、カンジです。

リコーエレメックスは、高野精密工業60周年に「タカノシャトー17石」を、今年は80周年を記念して、限定300本を提供するなど、粋な製品展開をしています。
ほしーーーーー!

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デイト表示が外過ぎてあまりカッコいいとは、いえません。
ダイアルのアワーマークも少々ヤボったく見えます。
デイト表示の「赤」も毎日出現し、毎日、日曜日の人向けかと思います。

裏側を。

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この裏蓋なんか、モロ、「タカノ シャトー」の部品流用です。
この時計、リコーダイナミックオートっていう時計なのに、「Chateau」ですよ!
当時ならではで、今、買収しようが乗っ取りしようが、リコーだったら、最低「RICOH」の蓋を使うでしょうね。一応、時計の第二の顔なんで。

少々、諸元を。
・1962年(昭和37年)10月発売開始
・自動巻+手巻
・Cal.No.なし
・耐震装置  キフショック(Trior)
・5振動/秒 18,000振動/時


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