M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: Zenitar

第175話で紹介しました、KMZ ZENIT MC Zenitar M2s 2.0/50 M42 は、人気のオールドレンズ、Helios 44M シリーズの最終型ですね。
解像度も凄いことになっていて、63/32本/ mm(中心/エッジ)ですからね。
見てくれのボディのチープさとは裏腹に、ダントツのスペックになっています。

DSCF2127

DSCF2128

なめてますよねぇ、このチープさ。
しかし、ファインダー越しに見るその絵は、頭の中が崩れそうになるほど、理解不能なピークの嵐が吹きまくります。

ISO 200 開放 1/2900 +0.3EV です。

DSCF2084

ねっ。
「ありゃまっ」って、カンジでしょ。
そうなんです。
やはり、解像度の高いレンズなんで、ここまで、持っていっちゃうんです。
流石、KMZ です。
伊達に、「Zenitar」の名を冠していません。

ISO 200 絞り5.6 1/600 +0.3EV です。

DSCF2085

絞り込んだんで、被写界深度が深くなり、あちこち、パンフォーカス状態です。
非常に高い解像の中、ハイコントラストな絵になりました。

ISO 200 絞り5.6 1/280 +1.0EV です。

DSCF2086

明るくすると、河童のお皿が真っ白になっちゃいました。
今回の撮影では、いかにトップが白くならずに全体が表現できるか、腕の見せ所ですね。




第241話などで紹介した、KMZ MC APO TELE ZENITAR-M 2.8/135 M42 ですね。
このレンズの特徴は、なんといっても、色乗りです。
加えて、しっかりとした描写も魅力ですね。

DSCF8127

レンズのコーティングは、ロシアン独特です。

ISO 200 開放 1/6400 +0.0EV です。

DSCF8045

このレンズ、結構被写界深度が浅いですね。

ISO 200 絞り5.6 1/2200 +0.0EV です。

DSCF8050


ISO 200 開放 1/4000 +0.0EV です。

DSCF8052

被写界深度が浅い故、Bokeh 味も、結構、トロけ調です。
イイ写りかと。

ISO 200 絞り5.6 1/1400 +0.0EV です。

DSCF8053


今度は、PENTAX K-3 に変えてみましょう。

ISO 200 開放 1/8000 +0.0EV です。

.IMGP0175

ISO 200 絞り5.6 1/1600 +0.0EV です。

IMGP0177

やはり、PENTAX は、絞ると明るくなっちゃいますねぇ。

ISO 200 開放 1/5000 +0.0EV です。

IMGP0181

K-3 でも、被写界深度が浅いのは同じ。
イイBokeh 味してますね。

ISO 200 絞り5.6 1/1000 +0.0EV です。

IMGP0182


DSCF8129






第115話でも紹介した、「滴るような」描写のレンズですね。
今回は、どんな写りですかね。

ISO 200 開放 1/400 +0.3EVです。

DSCF6193-ZENITAR APO-開

この浅い被写界深度により、自由な表現ができますね。
色味は、群を抜いて良いものと思います。

ISO 200 絞り8.0 1/90 +0.3EVです。

DSCF6194-ZENITAR APO-8.0

絞れば、このとおり。
表現も変わって、色の良さが前に出てきましたね。

ISO 200 開放 1/280 -0.7EVです。

DSCF6208-ZENITAR-開

開放でも、この解像。
凄いレンズです。

ISO 200 絞り8.0 1/52 -0.7EVです。

DSCF6209-ZENITAR-8.0

良い色味で、葉の1枚1枚まで解像して、「写真」になってしまいました。
もっと、もっとと、無限遠を求められている気がします。
こんな近くじゃ、このレンズの実力がでませんよ、と。

DSCF6307-APO ZENITAR


DSCF6308









今回は、Zenitar。
第115話では、圧倒的な描写力で。
第175話では、色味はイマイチでしたが、機械的には素晴らしいピン寄せでした。
このように、Zenitarはロシアンレンズの中でも、特筆すべきレンズであり、今回も期待しちゃおっかな。

DSCF0001-Zenit-M

なにせ、Jupitar シリーズでは痛い目にあっていますからね。
Helios シリーズでは、連戦連勝でしたので、Zenitar シリーズでもね。
Zenitar という冠名は、ロシアにとって、最上位の命名かと感じますね。

先ず、ISO 200 開放 1/3000 +1.0EVから。

IMGP9922-Zenitar-M


ほーっ。
Planar に通じるような、被写界深度の「浅さ」ですな。
他に何も写っていません。
解像度も十分。色味もしっかりです。
やった。。。

ISO 200 絞り5.6 1/180 -0.5EVです。

IMGP9923-Zenitar-M5.6


大夫、被写界深度が深くなりました。
向こうが見えるようになりましたね。

続いて、被写体を変えて。
ISO 200 開放 1/4000 +2.0EVです。

IMGP9950-Zenitar2.0本番


色味は、しっかり。
表現といいますか、Bokeh 具合も素晴らしいものがありますね。
Helios 以外でしたら、やはりこの1本、Zenitar ですね。

ISO 200 絞り5.6 1/500 -1.0EVです。

IMGP9951-Zenitar5.6本番


絞り5.6でも、まだ手前がBokeh てますね。
我が家の狭いお庭ではなく、Field に出て、Zeni るとイイ写真が取れそうです。
ははっ、銭る・・・って。

ISO 200 開放 1/1000 +1.0EVです。

IMGP9954-Zenitar2.0本番


結構、玉Bokeh がでますね。
こりゃぁ、夕方~夜景も期待できちゃうレンズです。
この花、桔梗です。
でも、畑に植わっているのは、「トラジ(韓国名)」として栽培してます。
収穫までに、4年ほどかかるようです。ながっ。。。

ISO 200 絞り5.6 1/60 -1.0EVです。

IMGP9955-Zenitar5.6


太陽が、恋しいようです。
日陰を好む、としてワザと日陰で栽培しているのですがね。

ISO 200 開放 1/1600 +0.7EVです。

IMGP9986-Zenitar2.0本番


ほう。。。
「凛」としてますな。
開放なんですがね。

最後に、ISO 200 絞り5.6 1/400 -1.7EVです。

IMGP9988-Zenitar5.6本番


はい。お見事。
Planar とBokeh 合戦するようですかね。
イイLENS でした。。。

DSCF0002-Zenit-M


ボディは、ロシアンレンズそのもの、ですね。
色気がないんですよねぇ。。。






第174話で、「Zenitar」は凄いレンズだと思い出してしまいましたので、そういやぁ家に1本あったかな、と、いうことで、またロシアンです。
・・・Zenitar、もーれつですよっ。

DSCF4310-ZENITAR-M2

新しい設計のレンズらしく、グリーンやら鮮烈なブルーやらコーティングが全然違いますね。
このレンズ、新品で金2,850円也ですよ。。。

横から見ると、こーんな宇宙船のような、とぼけたレンズです。

DSCF4312


さて、ISO 2000 開放 1/3800 -0.7EVです。

DSCF4295-ZenitarM2-2.0

なんで、ISO 2000で撮ったワケ?
聞かないでください。家から持ち出したまんまで撮っちゃいました。まだ、撮影している本人が解っていません。
なんで、X-T1で撮ったかというと、PKマウント用のM42アダプターリングとこのレンズの絞り押しピンとの相性が悪く、完全にねじ込もうとすると、固着しちゃうんですよね。➡この現象で、1本レンズを潰しましたから。➡そういうレンズは、M42→PKリングアダプターではなく、M42→FXマウントアダプターならば、何事もなく解決してしまいます。なんで??

色味は、残念ですねぇ。。。ZK張りです。
しかし、すっごいレンズなんです。X-T1のフォーカスアシストにおいて、コンマ何ミリというピークの差を的確に表現してしまうレンズなんです。
だから、絶対にピン処を外しません。表現したいことも一切、外しません。こんなレンズ見たこと無い。もう100本以上経験してますからね。

ISO 2000 絞り5.6 1/680 -0.7EVです。

DSCF4296-ZenitarM2-5.6


まっ、ZKと変わりませんな。

次に、ビミョーなものを。。。
ISO 2000 開放 1/3200 -0.7EVです。

DSCF4293-ZenitarM2-2.0

もう、シャッターが一生懸命露出制御している感がありますね。
「白」過ぎます。
ピントが合っているだけじゃ、写真ってヤツは駄目なんですね。。。

続いて、ISO 2000 絞り5.6 1/550 -0.7EVです。

DSCF4294-ZenutarM2-5.6


この絵で初めてこのレンズの色味が判るようになりました。
まるでZKのままです。

赤味を。。。
ISO 2000 開放 1/7500 -0.7EVです。

DSCF4297-ZenitarM2-2.0


おっ、割と有りな色味ですね。ZKよりイイみたい。。。
この時、やっと気がついたんです。
「ペコッ」って、変な音がしまして、あれっ?なんで電子シャッター??
カメラの設定窓を見て・・・ありゃー部屋の中の設定のままで来ちゃったー、と判明した次第です。
だから、このまま、ラストへ行きます。

ISO 2000 絞り5.6 1/1300 -0.7EVです。

DSCF4298-ZenitarM2-5.6


赤味は、有り。ですね。

ZKは4万円程支出を強要しますが、このレンズなら3000円でお釣りが来ます。
とても、イイレンズです。







今回は、KMZ=クラスノゴルスク機械工場製の「APO」=アポクロマート=色収差補正のLENSです。
王Tessar以降、「APO」に興味がありまして。。。

このレンズ、結構、レアものかと。
結果から申し上げますと、すげぇLENSでありまして、また1本、宝物が手に入りました。
ゆっくりと、ご覧ください。
ロシア製レンズですが、Helios でもIndustar でもありませんが、素晴らしいレンズです。

IMGP9358-Zenitar


先ずは、ISO 100 開放 1/250 +1.0EVから。

IMGP8983-Zenitar135本番


+1.0EVですが、素晴らしい色乗りですね。
背景も、すっかりBokehてしまい、スタジオで撮影しているかのようです。
解像度も開放とは思えないほど、ケッコーです!!

続いて、ISO 200 開放 1/250 +1.0EVです。

IMGP8985-Zenitar


素晴らしい!!
ピンは、狭いんですねぇ。。。
表現は豊かなことが判る1枚です。
いいなぁ!  こんなステキな1枚が撮影できるレンズがロシア製だなんて。
ドイツ製、どうなワケ???

続いて、ISO 100 開放 1/500 +1.0EVです。

IMGP8986-Zenitar135開放


この1枚では、何がなんだか判りませんが、シリーズで掲載しているので、他のレンズとこのレンズの描写の違いは、感覚として「違う」ことはお分かりだと思います。
ピン部分から、なだらかにBokehているのもいいレンズの証でしょうね。

続いて、ISO 400 開放 1/250 +1.0EVです。

IMGP8988-Zenitar135-本番


ちよっと、赤い部分が「白っちゃけて」いますね。
線の太さは、流石、ロシアンです。
では、絞ったら、どうでしょうか。

ISO 1600 絞り5.6 1/250 +1.0EVです。

IMGP8990-Zenitar135-5.6本番


更に、カチカチになってしまいました。
Tessarが好きな方には、たまらないレンズのようですね。

ISO 400 開放 1/250 +1.0EVです。

IMGP8992-Zenitar135-1.0本番


ちょっと、色乗りが淡くなってしまいました。
クモの糸が描写されているのは良いのですが。

ちょっと絞って、ISO 200 絞り5.6 1/250 ±0.0EVです。

IMGP8993Zenitar135-0.0本番


色乗りが良くなりました。
花も、みずみずしく描写するようになりました。

ならば、得意のマイナスEVで。
ISO 400 絞り5.6 1/400 -0.7EVです。

IMGP8994-Zenitar135-0.7本番


花から、水が滴るかのようですね。
凄い描写です。
色乗りもIndustarともHeliosとも違う。独特の色乗りです。
爽やかでいながら、しっかりとしている。KONICAと較べてみたいですねぇ。。。
KONICAの方が濃いでしょうけどね。

筐体は、どこか富岡チックな筐体です。
富岡を意識したレンズなんですかね。
RIKENONの、豪快にキレる絵とも違いますが。。。

IMGP9360-Zenitar135








↑このページのトップヘ