M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: PETRI

今回は、何となく、入手困難なレンズ、ペトリの135mmです。
ペトリならば、どんなサイズでもあるかというと、50mmクラスは結構豊富なタマ数がありますが、それ以外となると、「割りと」ありません。
ですので、参考には、なると思います。
➡欲しくなるカモ。。。

IMGP9203-PETRI本番


EEに時代を感じます。
その後は、AE。
今は、AVですね。
ISO 200 開放 1/150 -0.3EVです。

DSCF1027-PETRI135本番


撮影していて、感じたことなんですが、ピントリングを回していると、本当にこのレンズは「奥深い」モノがあると思いましたね。
どうですか? この色調。色乗りの端正なこと。
シッカリとした描写で、生き生きと花を撮影できました。
また、後ろのBokeh具合も、圧縮ソフトで四苦八苦ですが、他のレンズより現実味を帯びています。
これで、なぁ、原画でしたら、どれほどの感動を提供できたことか。全く、残念でなりません。
続いて、ISO 200 絞り8.0 1/160 -0.3EVです。

DSCF1030PETRI-f80-.0本番


深い味わいです。
描写が素晴らしいです。
何か、Topcon風味とも感じますが、Petri味ですね。
そんな味があったっけ??

IMGP9204


新同品のような光沢を放つ、Petriの135mmでした。





PETRI 、ぺトリ、栗林写真機械製作所。皆同じです。
御存知??

私は、知りませんでした。
カメラメーカーといえば、キャノンとかニコンとか、オリンパス、ペンタックス位ですかねぇ・・・当時。
でも、実際は、富岡という世界的に認証されているレンズメーカーがあったり、日東光学のようにしっかりとしたレンズ設計ができる実力ある、メーカーが「日本に」存在していました。
PETRIは、日本で、小西六写真工業(現コニカミノルタ)に次いで写真機メーカーとして参入した古参なんだそうな!
ならば、PETRI、実力を見せてみてよ!

IMGP9078-PETRI-本番


ペトリは、クセがあるメーカーでして、これだけ、皆がM42だって言っているのに、当時、M42の弱点として、取付レンズが中心で止まらず、前だったり奥だったり、ネジ込み故の問題が表面化していました。キャノンの私はスピゴット式マウントでしたので、センターは明確でした。片や、ペンタはネジ送りができていて、どこでも止まる=指針のセンターが出るような工夫もされていました。
M42を「見下げるほど」の気概のあった、PETRIとしては、M42が許せなかったのでしょう。
オリジナルの「ペトリマウント」を引っさげて、世に問いました。
レンズの指針が上から見てセンターに当然来る=高級であると!!
なので、PETRIのレンズは、PETRIマウントでしか、撮影ができません。


しかし、今は、デジタルの世。
マイナーなレンズで、アダプターが市販されていなければ、作ってやろーじゃないですか。
なんでも、しまっせ!!私利私欲の為ならば。。。


「PETRIマウント」とは、非常にお寒いレンズマウント基盤で、単に締付リングを回して締付けトルクを産む方法でした。
キャノンのFDマウントはしっかりしたものですが、PETRIはえらくチープです。
はっ?こんな程度かね?? レンズ、よく落ちないなぁ~


作り方は、簡単です。
PETRIのフランジバックは43.5mm。これより短く作れば無限遠は出ます。
これより短いフランジバックで、より近いものはコニカAR。フランジバックは40.5mm。その差たったの3mmです。
レンズは本体とともに入手しないといけません。カメラ側のスピゴット式マウント部はネジ3本で止まっているだけですので、あっという間に本体から外せます。
どうやって、あと3mmしか無いクリアランスをくぐり抜けるか?
ネットで調べると、ボルトで合体させた方もいられましたが、アダブター側が強靭な材質の造りですので、難儀が予想されます。
レンズ改造でよくあるステップアップリング等を駆使した改造も、3mmではリスクがあります。
そこで、私は、コニカAR➡FXマウントアダプターのAR側マウント部とPETRIのマウントの中心を合わせつつ、3箇所のネジ穴に瞬間接着剤を流し込んで仮止めし、確認の上、OKならば、AR側にレンズを受けるためのベロが3箇所ありますので、その部分とPETRI側のマウント部の接点に瞬間接着剤を流し込みました。
そうしたら、あーーーら、簡単。できちゃいました、PETRI➡FXマウントアダプター!!
PETRI側のマウント部の肉厚が1mm程度ありますので、AR側40.5mm+1mm=41.5mm。43.5mm-41.5mm=2.0mm。
2mm内に入っているオーバーインフ状態ですが、無限遠が出ないよりはマシです。
完成図はこんな感じ。

IMGP9081-PETRI-本番


ピッタリ、嵌っているでしょう?
早速、試写です。

先ずは、ISO 200 開放 1/7000 -0.3EVです。

DSCF8231-PETRI-本番


PETRIは、開放ではソフトな感じですかね?何か、スポットライトを当てたような、「ココ」ですよ的な写りにも見えます。
ピンは、1点で合焦しています。
およよ、イイんじゃないですか、PETRI。
続いて、ISO 200 絞り5.6 1/680 -0.3EVです。

DSCF8234-PETRI-5.6-本番


むむむ。。。被写界深度が深くなり、色々な花を説明してくれるようになりました。
すげぇ!!
色乗りは、第42話のTessar 2.8/50 RED Tとほぼ同様な色調です。
花の解像度も1級品。しっかりとした解像で、「嘘」がありません。
初めて、とはイイませんが、これまで、この花を何本も撮影してきたレンズの中では、優勝・準優勝クラスであると思います。
イイじゃん!!! PETRI  C.C AUTO Petri!

皆さんも、オークション等で「カメラとセット」で購入して、ネジ3本を外して瞬間接着剤とコニカAR➡○○マウントアダプターで、「未知のLENS Made in JAPAN」を堪能してみてください。Zeissにヒケを取らない素晴らしい画像がGETできること、間違いありません。
ペトリは人気がないので、お安く入手できると思います。また、ペトリのレンズは、カビ等の問題も少ない個体が多いと思います。イイレンズなんですよね。。。
ただし、全ては、自己責任で、お願いしますよ、当たり前のことですが。






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