M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: TAKUMAR 6✕7

第412話で紹介した、「トロBokeh」を期待したレンズですね。

6月になりましたので、紫陽花ですか。
あちこち、盛んに咲き誇るような時期になりましたねぇ。
カメラ・レンズにとっては、迷惑な高湿気の時期とも言えますね。

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DSCF0098


流石のK-3 でも、ちびっとでかい。
マウントアダプターに三脚の受けがありますので、親切な設計のアダプターです。
どうしても、三脚がいるとは思いますが、明るければ、K-3 のSR 機構が働きますので、イケちゃうカモですね。

ISO 400 開放 1/400 -0.3EV です。

IMGP0234-0.3EV

素晴らしいBokeh の、グラデーションです。
ピンは、装飾花に合わせています。
ちびっと、暗いな。

ISO 400 開放 1/200 +0.3EV です。

IMGP0235+0.3EV

撮影当日は、あいにくの曇り➡雨の模様。
晴天ではなく、今にも泣きそうな天候でしたので、やはり、暗いな。

ISO 400 開放 1/125 +1.0EV です。

IMGP0237+1.0EV

ぎりぎり、こんくらいかな。。。

絞ってみましょう。
ISO 400 絞り8.0 1/80 ±0.0EV です。

IMGP0241-8.0-0.0

絞り8.0 でも、素敵なBokeh を表出してくれました。
望遠レンズならでは、とも、言えますが。
こりゃぁ、桜の時期が待ち遠しい、狙ったとおりのレンズが我が家にやってきましたね。
明るいレンズも、それは、「大口径」のBokeh を表出してくれます。
Zeiss のPlanar とも、イイ勝負かと思います。
・・・色味に差があるから、更に面白そうですね。

ISO 800 開放 1/250 ±0.0EV です。

IMGP0243-0.0

逆光ぎみで。
後ろの青い紫陽花が、ポワポワですね。
トロトロだわ。。。

ISO 800 絞り8.0 1/250 -0.7EV です。

IMGP0244-0.7

絞り込むと、キリッとしましたが、背景のBokeh は変わらないようです。
ちょっと、距離もありましたしね。
凄い処理をしてくれますね。
たまげたレンズです。







第29話までに2回ほど紹介しました、Super-Multi-Coated TAKUMAR/6×7  3.5/55 に続く、2本目の6✕7用レンズですね。
第403話の、ASAHI OPT.CO Super-Multi-Coated TAKUMAR 4.0/150 M42 の写りを見てましたらね、どうも、第402話のAsahi Opt.Co. Super-Takumar 2.8/105 M42 より写りが攻撃的、かつ、まろやかだなぁ・・・なんて思ってましてね、Takumar の150mmは、なかなかいいんじゃないかと・・・
そうしましたらね、フト・・・
あれっ、6✕7の150mmって、f=2.8 で「大口径」じゃん。
て、ことは、Bokeh 味もM42版より期待できるんじゃないかと。。。

DSCF6019

Super-Multi-Coated TAKUMAR/6×7 用のレンズらしくない、ブルー系のコーティングですね。

DSCF6018

筐体・レンズとも、全く問題ありません。
Super-Multi-Coated TAKUMAR/6×7  3.5/55 を購入した時は、後群にカビがありましてね、後ろから攻めて一件落着。以後、全く問題なし、のコンディションですが。このレンズは、更に快調です。

DSCF6020

6✕7 は、こんな専用フィルターてないといけません。が、付属品で付いてきてラッキーでした。

DSCF8001

おおっ。
当時物の純正レンズキャップも付属品で付いてきましたね。
このレンズキャップが、レンズ本体のコンディションを証明しているとも言えます。

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Super-Multi-Coated TAKUMAR/6×7  3.5/55 と比較しますと、ナント!
55mm の方が、バカでかいじゃないですかっ。
普通、望遠の方がでかいですよねぇ。。。
3.5/55mm は、直径100mm ですからね。
旭光学工業の「本気」が感じられます。
まぁ、3.5/55mm は、マウントアダプターも付いてますがね。両方とも、でかいっちゃ、でかいです。

Takumar 4.0-150 5群5枚

このレンズ構成図は、ASAHI OPT.CO Super-Multi-Coated TAKUMAR 4.0/150 M42 のものですが、6✕7の2.8/150mm の構成図は見当たりませんでした。
同じ、5群5枚なのは判っているんですがね。
5群5枚ということは、張り合わせはなし、ってことですが、このレンズ構成図と同じだとf=2.8 の明るさに到達しないような気がしますね。
テレフォト型、と言うみたいです。

K-3 に取り付けて試写をしてみましょう。
2013年11月でしたかね。発売日。
古いカメラですが、ホレ!
シケには、強いんですよ。
シャッタースピードは現役最高機種と同じ。映像素子も2435万画素。2スロット完備。AF露光範囲は、-3EVから。連写は、8.3コマ/秒。
・・・なにか、御不満でも?

ISO 400 開放 1/50 +0.7EV です。
WB は、「マニュアルWB」。ブルーとマゼンタ方向に振ってあります。

IMGP0218

カメラのモニターで映像チェックしたのと、圧縮してブログにアップした絵と色味が違うんですよね。
モニター上では、もっと赤く、鮮やかな色味でした。
パソコンが悪いのかな。。。

でも、流石、6✕7のTAKUMAR ですね。良い絵だと思います。

今度は、WB を「マルチパターンオートWB」にしてみます。
ISO 400 開放 1/50 +0.7EV です。

IMGP0219

ちょっぴり、背景が白いですかね。
流石、AUTO 設定です。
さくらんぼの赤みは、マニュアルWB の方がイイかな。。。

外での実写が楽しみなレンズが、また、1本、我が家なやってきました。



今のところ、一番イイ、レンズって・・
Zeiss、Meyer・・・?
違います!

TAKUMAR6×7、Made in JAPANのレンズですね。
ぇ"え"っ、日本製が世界ナンバーワン?  金メダルっすか???
はい、そのとおりです。

スポーツだって、あるでしょ? 日本が 金メダル。
あのねー、お金持ちでね、らいつだからいかだか、そうゆー信者の方は別にして、「レンズは日本製だわ。」

まじか?
科学、ってんですか? 実地に試してみて、そこで真実に辿り着く。
ネットに氾濫する、色々なレポートを鵜呑みにしちゃあ、真実は見えないと思うのです。はい。

MeyerとPENTACONの差、明らかですね。Meyerを呑み込んだ企業体が世に送り出した製品は、やはりPENTACONでした。モノコーティング、MCとか差はあるのだろうけど、PENTACONは、Zeissを追い越す意志のある色具合でした。
翻って、Zeissでさえも、モノコーティング時代は、「より、ナチュラル」を追い求めていたような感じがしました。
PENTAXを始めとした日本製光学製品の攻勢に、当時の欧州勢は、製品づくりに多大な影響があり、「その結果」として、MC化における「色づくり」が、当時の欧州勢の答えであった、と、感じています。

色味、もう、確認いただけましたか? はっ?被写界深度の差くらいしか解らないって?
「そぅぅかぁ?」ってか。

簡単に、説明すると次のようになりますね。

 自然(ナチュラル)            色味飾り(少々、色気出し) スッキリ(意識的加工)
TAKUMAR6×7---Takumar≒モノコートのドイツ製-------MC系のZeisss達-------ロシアンレンズ

そこで、王者たる、TAKUMAR6×7の写りをご覧ください。
第6話の時のように、他のレンズとは決定的に違う色乗りがでると良いのですが。。。

ナント、直径100mm!! でかっ。


IMGP8887



ISO 400  開放 1/2500 ±0.0EVです。


IMGP0500-PENTA6×7


Mir-3bより、緑が爽やかですね。
若々しい緑です。
続いて、ISO 400  絞り5.6 1/2000 ±0.0EVです。


IMGP0501-TAK-5.6


あまり変わりませんね。
3.5➡5.6では、変化に乏しかったです。
被写体を変えて。。。
ISO 200  開放 1/500 ±0.0EVです。

IMGP0511-TAKM本番


自然な色乗りです。あくまでも。
岩の解像度が、イイですよね。
リアルです。
ISO 200  絞り5.6 1/160 ±0.0EVです。

IMGP0512-TAK-5.6


これくらいの方が、自然さが良いかと。
-0.5EV位で撮影したほうが、良かったかな。ちょっと、明るいかと。。。

朝の具合はどうでしょ。
ISO 400  開放 1/1000 -0.7EVです。

IMGP0530-TAK


自然な色乗りです。
Mir-3bより、被写界深度は深いようです。
左手のホテルがしっかりとしている気がします。
続いて、ISO 400  絞り5.6 1/320 -0.7EVです。

IMGP0532-TAK-5.6


まぁ、よりハッキリとしてきましたが、開放の絵の方がBokehと連動してイイ絵だと思いますね。
お花イロイロ、色イロイロでは。。。
ISO 200  開放 1/4000 -0.7EVです。

IMGP0546-TAK


おおっ、Mir-3bは、手前がBoKehて、嫌な絵でしたが、TAKUMARは「しっかり」ですね!
遠景は、お約束のとおりBokehてまして、階調の良い絵となりました。
左手の紫っぽい花の色乗り、ピンそばのオレンジっぽい花の色乗り・解像度・・・どちらもカンペキです。
ISO 200  絞り5.6 1/1600 -0.7EVです。

IMGP0548-TAK-5.6


更に、クッキリ!
変わらず、Bokehの階調がいいと思います。
クガイソウでは?
Made in japanのレンズ代表の写りです。
ISO 200  開放 1/250 -0.7EVです。

IMGP0556-TAK



やはり、「青」らしく撮影ができました。
おっけ、ってカンジです。
最後に、ISO 200  絞り5.6 1/160 -0.7EVです。

IMGP0559-tak-5.6



この辺は、どちか?程度の差しかないようです。
劇的に変わってませんね。。。


PENTAX 6×7→PKアダプター

IMGP8888☆


PENTAX 6×7→PK。このアダプターは、SHUTTER SPEEDさんという、バイヤーから購入しました。
シャッタースピードさんは、年末の、もう休暇だろうという時節でも、発送事務をされているバイヤーさんで、確実・丁寧に対応いただける方です。
以下に、リンクを掲出しておきますので、参考になさってください。
なかなか、「PENTAX 6×7→PK」のアダプターを在庫されているバイヤーさんはいられないかと。

Shutterspeedヤフオク店
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/shutterspeed_japan

第3話から、定点撮影で色々なレンズを紹介させていただきましたが、ブログの題名とマッチするTAKUMARレンズを紹介いたします。

旭光学からペンタックスへ。そして、RICOH-PENTAXへと会社は変遷いたしましたが、「ペンタックス」たる故、他のメジャーメーカーにはないレンズ・製品として、6✕7や645があります。
怒涛のでかさ・・・子どもの頃から、なんじゃ、あれ!!!・・・皆さんもカメラ屋さんのショーウインドゥで見られたのでは、ありませんか?

今回の撮影では、既に5本を紹介いたしましたが、第7話は参考外、ブッチ切りのでかさと圧倒的な情報量を直径100ミリのレンズで吸い込むTAKUMARです。
今回の撮影で使用したレンズ群の情報量は、10.6MB~9.9MBほど。
6✕7のTAKUMARは、13.9MB~11.9MBもの情報を、同じサイズの映像素子にブチ込むのです。
あっっ、カメラはK-3で撮影しましたので、他のレンズで使用したK-20Dと映像素子自体が違いますので、そこんとこ、よろしく。

IMGP8835本番


PENTAX K-3+ Super-Multi-Coated TAKUMAR/6✕7 3.5/55とK-20D+Super-Takumer 3.5/28です。
アンバー色のコーティングは同じですが、でかさが圧巻です。
K-3にピッタリかと。付けっぱなしです。
先ずは、ISO 200 開放 1/1000 ±0.0EVから。

IMGP0481-PENTA6×7f3.5


55mmですので、PENTACONと比較して、感想を述べたいと思います。
圧倒的な差は、「黄色」です。しっとりとした画風を醸し出すレンズですね。青色の「色」もドイツ勢のレンズとは一線を画します。
和風、といったらイイのでしょうか?色の質が違います。
ドイツ勢はスルーする、「黄色」を捉えています。大きさが黄色に反応しているのでしょうか?
小さい?タクマーより黄色が濃いです。

では、次にISO 200 絞り5.6 1/400 ±0.0EVです。

IMGP0479-f5.6本番


黄色味を捉えているので、葉は若葉のように潤いがあり、水々しい。
赤は、PENTACONより濃く、Bokehも強い。
解像度もバツグン!!
この絵なら、画像の表現力を含め、世界第1線級と言えるだろう。
流石、TAKUMARだ。






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