M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: Pentacon

第66話でしたか、PENTAX PK マウントと似ていて、ほぼ人気のないレンズ、PENTACON PRAKTICAR MC 1.8/50 PB です。

DSCF2903

DSCF2902

コーティングは、写す気満々なんですが。

DSCF2904

DSCF2905

こんな、ドイツチックなロゴデザインのレンズキャップです。

ISO 200 絞り5.6 1/110 +0.3EVです。

DSCF2795

質感、高いですねぇ。。。

ISO 200 開放 1/750 +0.3EVです。

DSCF2796

フレア掛っているのもあるんでしょうけど、解像不足ですね。

ISO 200 絞り5.6 1/105 +0.3EVです。

DSCF2797

5.6 まで絞り込めば、イイ解像です。

ISO 200 開放 1/1700 +0.3EVです。

DSCF2798

フレア掛っているので、なんかイイ雰囲気です。。。

ISO 200 絞り5.6 1/200 +0.3EVです。

DSCF2799

絞れば、やはり、質感高いですね。

ISO 400 開放 1/900 +0.3EVです。

DSCF2857

レンズにカスミが懸かっているのかな。
なんか、解像不足だな。。。

ISO 200 絞り2.8 1/480 +0.3EVです。

DSCF2858

よく判りませんね。
絞れば、スッキリ解決するレンズです。。。
&絞っても、トロけるBokeh が出現するレンズですね。。。







第380話に続いて、PENTACON electric 2.8/135 MC M42 の続投ですね。
このレンズは、極めるまで、使ってみたいと思っています。
トロけBokeh が今日は見られるかな。。。

DSCF6136

先ずは、X-T1 から。
ISO 200 開放 1/1500 +2.3EV です。

DSCF6077

おっしいなぁ。。。
結構、トロけたBokeh になったんですがね。
もうちょい、トロけてほしかったです。
でも、まあまあかな~

続いて、PENTAX K-3 です。
ISO 100 開放 1/500 ±0.0EV です。

IMGP0122

GREAT!!
素晴らしい描写です。
やったね。
背景が、思いっきりBokeh てくれたお陰ですね。

ISO 100 開放 1/1600 ±0.0EV です。

IMGP0123

露出といい背景といい、イマイチね。
Carl Zeiss Planar 2.0/50 CONTAREX とかMINOLTA AUTO ROKKOR-PF 1.4/58 SR ね。





なんと。

PB マウントで、135mm で。初紹介ですか。これ。
第380話のPENTACON electric 2.8/135 MC M42 を新しくしたのがこのレンズですね。
つまり、兄ちゃんは、ボケボケでトロトロで。私の好みにちょー合ったレンズでしたが。
まさか、弟は超お利口さん、てことはないでしょうね。兄弟だから。

あり得るな。
世の常だ。。。

ISO 200 開放 1/1900 +0.3EV です。

DSCF6035

いやぁ、開放ですが、解像度高いなぁ。。。
もうホンの1mm、ヘリコイドを回していれば、ベストショットだったか。

もう一枚。
ISO 200 開放 1/1800 +0.3EV です。

DSCF6036

いいねぇ。。。
Elektric をお利口さんにしたカンジだな。

ズバッと、過剰なメリハリの効いた絵を撮りたきゃぁ、Elektric かな。

DSCF6044






第49話で、PENTACON electric 2.8/135 MC M42 を紹介しましたが、このレンズのトロけ具合が、どうにも気になって仕方がないところです。
トントロってかんじなんですよねぇ。。。

DSCF6045

冷めたコーティングがかっちょいい。。。
オレンジ色が安心の証。

先ずは、X-T1 から。
ISO 200 開放 1/950 +0.3EV です。

DSCF6025

これも、雰囲気良く、撮影できました。
お望みのように、背景はトロけてます。
丁度、ピン処のインジケーターかのように、フェンスの支柱がBokeh てますね。
お手本みたいな絵になりました。

ISO 200 絞り5.6 1/680 +0.3EV です。

DSCF6026

このレンズ、ハンパない!ってね。
階調よく、Bokeh てます。
毎度、持ち歩きたくなってきました。。。

続いて、PENTAX K-3 ですね。
ISO 200 開放 1/4000 +0.3EV です。

IMGP0096

うっほ!
ボケボケだっ。
支柱も、1本しかピンが寄ってません。
いい絵だぁ。。。

ISO 200 絞り5.6 1/800 +0.3EV です。

IMGP0097

絞り5.6 でも、Bokeh てますが、開放のボケボケを見ちゃいますと、なにやら、ハンパなカンジがっ。
開放Only でいきますかね。
別の意味で、凄いレンズです。PENTACON ハンパねぇ!


DSCF6046




前話に続いて、人気のレンズを。。。

DSCF8050

ねっ。
Meyer のレンズとコーティングが違うでしょ。

DSCF8051

おおっ。
この絵だと、大夫、前にズレたのが解りますね。

ISO 400 開放 1/350 ±0.0EV です。

DSCF8024

こっちの方が、無限遠、甘いですね。
うまくレンズの直角が出なかったのかもしれません。
ノギスで0.1mm 単位で確認しているんですけど、ハンドメイドなんでね。これ以上は技術力不足かと。。。
決して、使えない状態とは思いません。
近場なら、十分以上に完成していると自画自賛ですわ・・・ガッハッハ!








今回は、我が家のProjector lens の代表格、PENTACON AV の60mm ものですね。
分厚いアルミダイキャストのボディは、その造りからして、プロユースを念頭に置いた本気モノです。


DSCF0075

思いの外、コーティングはシンプルですね。

ISO 800 開放 1/60 +0.3EVです。

DSCF0010

解像・・・も、凄いですけど、色乗りが凄い。
Bokeh もイイ階調で。
奥には、リングBokeh が。
色々なBokeh が出ています。


ISO 800 開放 1/45 +0.3EVです。

DSCF0011

前Bokeh も、イイ感じです。
割とピンどころは、狭い気がしますね。
STEABLE のように4隅に乱れがありません。
てか、イメージサークルの「美味しいところだけ」APS-C のイメージセンサーが喰っているからでしょうね。

ISO 800 開放 1/52 -0.3EVです。

DSCF0045

これはもう、参りましたね。
大正解でしょう。。。
色味、輝き・・・雰囲気出まくりです。
1枚目の絵のような、リングBokeh なく、全てに解像の手が及んでいます。
エライlens ですなぁ。。。

これこそ、The projector lens ですか。



DSCF0076

17-31mm のヘリコイドアダプターですが、実測、15mm 程度まで縮まりますね。
良い子だっ。






第202話、てすか。8月。
大夫、放置プレーでしたね。Projector lens。

やっと、整理する気が出てきました。
何故か?

冬だからです。

DSCF6939


・・・まあ、なんと、お色のよろしいレンズですこと。。。

X-T1 で、無限遠を確認。
先端から、ポディマウント際までの距離は、91mm。
レンズブロックの全長は、66mm。
X-T1 のフランジバックは、17.7mm です。
FX マウントへと最終的につなげるM42 ➡ FX マウントアダプターの肉厚は、5mm あります。

これら情報を分解しますと、
カメラボディ際までが91mm で、レンズブロックの全長が66mm ってことは、無限遠が出る空間として、あと25mm あるということ。

更に、カメラへの接続の際、最終的なアダプター長が5mm必要悪として除する必要があること。

と、いうことは、残空間25mm - 5mm = 20mm 程、加工できる隙間があるということ。
あー、良かった。。。
レンズブロック側に食い込む形で接続リングをスタートさせて。

20mm の隙間があれば、17-31mm のヘリコイドリングが入りますね。
それは、3mm のオーバーインフを伴っている状態となり、完全に無限遠を拾うということです。

DSCF6941



Projector lens PENTACON AV 2.4/60  仕様

ボディ長               66mm
フランジバック 約43mm 
ボディ直径            52.6mm (約52mmへ切削)

カメラマウントへ接続するために。
1 ステップダウンリング 62mm ➡ 52mm(52mmだけが欲しかっただけ。)
2 ステップアップリング 55mm ➡ 62mm(62mmからダウンサイズさせるために。)
  ★ ここで、52mm ➡ 62mm というリングがあれば、それで終了します。
    52mm ➡ 42mm ヘリコイドリングの方が性能が良いため。
3 ステップアップリング 42mm ➡ 55mm(M42マウントアダプターへ接続させるために。)

これで、「1」を接着(瞬間接着剤 4点止)させて完成としました。



k-3 への接続の可能性は?

PKマウントのフランジバック 45.46mm なので、このPENTACON のフランジバックが約43mm であることから、既にアンダーインフ状態であり、10mm のヘリコイドリングさえ入らず、無限遠も出ない状態ですので、使用不可ですね。


IMGP9700

ミラーレス、レンズ遊びに使うには最強!





今回の2.8/28 PB モデルは、2本とも、初見参ですかね。
第249話の2.8/29 モデルを高性能化したのが、2.8/28 モデルです。
プラクチカBマウントモデルで、最初に製品化されたのがPRAKTICAR。PENTACON が傾いて、継続モデルとして上位会社のJENA が製造したレンズですね。
オールドレンズ最後発のこの2本。どんな~

最初は、PRAKTICAR。
ISO 200 開放 1/2900 -0.7EVです。

DSCF6337-Pentacon-PB開

なんと、最初からハレーションですか。なんてことだ。。。

続いて、ZEISS JENA P。
ISO 200 開放 1/2500 -0.7EVです。

DSCF6340-Zeiss-PB-開

普通、こうですよね。。。
PENTACON の再末期、製品の品質悪いんじゃね。

PRAKTICAR。ISO 200 絞り8.0 1/450 -0.7EVです。

DSCF6338-PENTACON-PB-8.0

絞り込んでも、ハレーション。残念です。

ZEISS JENA P。ISO 200 絞り8.0 1/420 -0.7EVです。

DSCF6341-Zeiss-PB-8.0

PRAKTICAR。ISO 400 絞り8.0 1/480 +0.3EVです。

DSCF6467-Pentacon-PB28mm

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/340 +0.3EVです。

DSCF6469-Zeiss-28mm

やはり、JENA P の方が、リアルですね。

PRAKTICAR。ISO 400 絞り8.0 1/350 +0.3EVです。

DSCF6468-Pentacon-PB28mm

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/340 +0.3EVです。

DSCF6470-Zeiss-28mm

JENA P 乗りですね。ここまで来ると、圧勝かも。

PRAKTICAR。ISO 400 絞り8.0 1/1500 +0.3EVです。

DSCF6504-Pentacon-28mm

ハレハレ!ハレーション・・・

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/1300 +0.3EVです。

DSCF6502-Zeiss-28mm

おおっ、初めて「全体的な」ハレーション。
だめだ、この設計。

PRAKTICAR。ISO 400 開放 1/2500 +0.3EVです。

DSCF6619-Pentacon-28mm開


ZEISS JENA P。ISO 400 開放 1/2000 +0.3EVです。

DSCF6627-Zeiss-開

黄色~緑の表現は、JENA P ですね。繊細かと。

PRAKTICAR。ISO 400 絞り8.0 1/480 +0.3EVです。

DSCF6620-Pentacon-28mm-8.0

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/450 +0.3EVです。

DSCF6628

Meyer の写りを思えば、紅葉の「赤」がもう少し鮮烈であってほしいですね。
JENA らしい色というよりは、PENTACON ぽい色の出方かと。

おまけで。
ZEISS JENA P。ISO 400 開放 1/3500 +0.3EVです。

DSCF6629-Zeiss-開

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/750 +0.3EVです。

DSCF6630

ZEISS JENA P。ISO 400 開放 1/3500 +0.3EVです。

DSCF6631-Zeiss-開

ZEISS JENA P。ISO 400 絞り8.0 1/480 +0.3EVです。

DSCF6633

順光なら、なかなかの描写ですが。。。
「これだっ!」っていう、レンズではないかと。。。

PRAKTICAR。

DSCF6658

DSCF6659


ZEISS JENA P。

DSCF6660

DSCF6661

JENA になっても、大して変更点はなかったようです。
もしかして、コーティングに差があるかもしれないな。







PENTACON electric 2.8/29 M42 Ernemann Turm Ver. は、第45話で、その後、第109話でオーバーホール後を紹介しました。
PENTACON auto 2.8/29 は初出ですかね。
PENTACON の2.8/29 は、元を正せば、Meyer-Optik Görlitz Orestegon が下地になってますね。
2.8/29 を沢山持っているので、Orestegon は購入していません。
今回は、Orestegon の末裔がどのように変化していったか、を、ご覧頂きます。

先ずは、electric Ernemann Turm Ver.です。
ISO 200 開放 1/2700 -1.0EV です。

DSCF6319-Pentacon29

写りは、Lydith とも変わらない気がしますね。
どちらかというと、「甘い」。

auto ISO 200 開放 1/2200 -1.0EV です。

DSCF6325-penacon-auto

空の青み・解像は、こっちがイイかな。

electric Ernemann Turm Ver.です。
ISO 200 絞り8.0 1/600 -0.7EV です。

DSCF6321-Pentacon29

いまいち、どこがピンか不明ですね。

 PENTACON auto です。
ISO 200 絞り8.0 1/1000 -2.0EV です。

DSCF6323-pentacon-auto8.0

暗ッ!
ISO 200 絞り8.0 1/550 -1.0EV です。

DSCF6324-Pentacon-auto8.0

まぁ、electric Ernemann Turm Ver.とそっくりさんですな。
Lydith とPENTACON EXA ほど差が出てないですね。
空の青味だけ、後発の「auto」の勝ちですか。

electric Ernemann Turm Ver.
ISO 400 絞り8.0 1/500 +0.3EV です。

DSCF6471-PENTACON-29mm

auto ISO 400 絞り8.0 1/400 +0.3EV です。

DSCF6473-Pentacon-AUTO29mm

色味的に、若干「auto」乗りですか。

electric Ernemann Turm Ver.
ISO 400 絞り8.0 1/550 +0.3EV です。

DSCF6472-PENTACON-29mm

auto ISO 400 絞り8.0 1/480 +0.3EV です。

DSCF6474-Pentacon-auto29mm

色味が枯れた被写体が多いと、ほぼ、一緒ですね。

electric Ernemann Turm Ver.
ISO 400 絞り8.0 1/550 +0.3EV です。

DSCF6495-Pentacon-29mm

auto ISO 400 絞り8.0 1/420 +0.3EV です。

DSCF6496-Pentacon-auto

朝の強い陽では、electric Ernemann Turm Ver.の方が、しっかりですかね。
やはり、年寄りは朝に強い。。。

electric Ernemann Turm Ver.
ISO 400 絞り5.6 1/1900 -0.3EV です。

DSCF6605-Pentacon-29mm

auto ISO 400 開放 1/5400 -0.3EV です。

DSCF6608-Pentacon-auto開

electric Ernemann Turm Ver.
ISO 400 絞り8.0 1/1800 -0.3EV です。

DSCF6606

auto ISO 400 絞り8.0 1/1100 -0.3EV です。

DSCF6610-8.0-0.3

露光をちょっと変えて。
auto ISO 400 絞り8.0 1/1100 +0.3EV です。

DSCF6613-Pentacon-auto-+0.3


解像は、「auto」ですかね。
色味も、モノによっては、「auto」。赤みに関しては「electric」。。。
赤味が強いのは、Meyer 時代から続く設計思想ですね。

electric Ernemann Turm Ver.

DSCF6650

DSCF6651

この時代の筐体は、Meyer そのものです。

auto。

DSCF6652

DSCF6653

「auto」は、マルチコーティングだったんですね。
そんなに差はないね。




第5話で取り上げました、Meyer-Optik Görlitz 1Q Lydith 3.5/30 M42 は、東ドイツの国策により、PENTACON へと吸収されました。
しかし、そのPENTACON で製造されたレンズは、「まんまMeyer」の時代もあり、後になっても、基本設計は継承したモデルもあります。
今回は、本家Lydith 3.5/30 と同一設計のPENTACON 3.5/30 と写りがどう違うのか確かめたいと思います。

先ずは、Lydith から。
ISO 200 開放 1/1700 -0.7EVです。

DSCF6326-LYDITH

絵的にはしっかりしてるんですけど、ピンがどこだか判りませんね。

PENTACON です。
ISO 200 開放 1/1500 -0.7EVです。

DSCF6331

感覚的には、PENTACON の方がしっかりとした描写に見えますね。

続いて、Lydith 。
ISO 200 絞り8.0 1/420 -1.0EVです。

DSCF6328-LYDITH

絞っても、あまり変化がないのでは?
開放から絵ができちゃっているようですね。
このような遠景より、近場勝負ですかね。Bokeh 味もいいレンズなので。なんか違う気が。

PENTACON
 ISO 200 絞り8.0 1/340 -0.7EVです。

DSCF6334

やはり、PENTACON 乗りですかね。

Lydith 
ISO 400 絞り8.0 1/280 +0.3EVです。

DSCF6461-LYDITH

PENTACON
 ISO 400 絞り8.0 1/320 +0.3EVです。

DSCF6465-Pentacon-30mm

PENTACON
 ISO 400 絞り8.0 1/140 +0.3EVです。

DSCF6466-PENTACON-30mm

やはり、ご先祖様も含め、近景付きの方が見応えがありますね。

Lydith 
ISO 400 絞り8.0 1/320 +0.3EVです。

DSCF6462-LYDITH

PENTACON
 ISO 400 絞り8.0 1/340 +0.3EVです。

DSCF6463-PENTACON-30mm

こんなカンジの絵ですと、本当にどっちがどっちか、判りませんね。

Lydith 
ISO 400 絞り8.0 1/420 +0.3EVです。

DSCF6484-LYDITH

PENTACON
 ISO 400 絞り8.0 1/480 +0.3EVです。

DSCF6485-PENTACON-30mm

この対比も、PENTACON 乗りですね。
色味がイイです。

Lydith 
ISO 400 絞り8.0 1/250 -0.3EVです。

DSCF6585-LYDITH

PENTACON
 ISO 400 絞り8.0 1/320 -0.3EVです。

DSCF6586-Pentacon-30mm

この絵ですと、クッキリ具合で、やはりPENTACON ですかね。
と、いうことは、PENTACON の圧勝でしたね。

Lydith

DSCF6654

DSCF6655

PENTACON

DSCF6656

DSCF6657

最短距離は、Lydith が33cmで、PENTACON が35cmですか。
レンズの仕様は一緒でも、どこかイジってあるのでしょうね。
筐体のデザインも、全く異なっているといえば、いえますが、似てるといえば似てますね。














第45話で紹介しました、PENTACONのErnemman Turm エルネマンタワーバージョンです。
このレンズも、「もしやして…」と、思いまして、オーバーホールに出しました。

このレンズ、製品寿命なのか、マウント部とそこに乗っかる筐体とがグリグリと動いちゃいまして、自ずとレンズ焦点が怪しくなりますね。

オーバーホールしても、やはり完治しませんでした。
他のレンズを別途購入しないと、このレンズについて、正確な絵が撮影できない気もしますが、まぁ、こんなものかな、と、しておきたい気もしますね。

IMGP9344-PENTACON


細かく、調整しながら絵を見ていきましょう。
ISO 200 開放 1/2000 ±0.0EVです。

IMGP8787-PENTACON-ele-本番


おや、開放からいいじゃないですか!!
色乗りも第45話より、全然イイですね。
オーバーホールの価値がもう出ちゃいました。
続いて、ISO 200 開放 1/3200 -0.7EVです。

IMGP8790-pentacon-0.7本番


濃いなぁ~
-0.7EV、私の好きな色味が出ました。
このカンジ、X-T1にも通じるものがありそうですね。フジの方がちょっとドス黒い方向の絵になるかもしれませんが。
今度は、ISO 200 絞り5.6 1/320 ±0.0EVです。

IMGP8791-PENTACON-5.6-本番


絞っても、明るいですね。
PENTAXは、絞り込んだら一度グリーンボタンを押してカメラ側で考えてもらったほうがいいみたいです。
続いて、ISO 200 絞り5.6 1/400 -0.7EVです。

IMGP8794-pentacon-5.6-0.7-本番


ハッキリ、クッキリですが、もうちょっと「暗色」ならばサイコーでした。
-1.0EVとかでしょうか。
開放で-0.7EVの絵が、一番カラーバランスがいいと思います。
この調子なら、いつでも持ち出したい、やはり「良いレンズ」のErnemman Turmでした。
よかった!!

IMGP9345-PENTACON


このプレビュースイッチ、Meyer-Optik Görlitzと同じ筐体なんですよね。。。
レンズの設計が違うのに、筐体が同じとはね。はて?

IMGP9346-PENTACON-SWICH




PBマウントの標準レンズの登場です。
なんだかんだ、PENTACONのレンズって、しっかりとした描写で、安心して撮影ができますね。
それでいて、お安いのも魅力です。
私の腕も腕なんで、Zeissの半値?で手に入れられるのは、何ともありがたい味方ですね。

IMGP9099-MC PENTACON


それでは、ISO 200 開放 1/900 -0.3EVから。

DSCF8260-PENTACON-本番


開放から、しっかりとした解像と描写ですね!
流石、PENTACON。
最初の頃は、Zeissに負けじと「お化粧」をした写りでしたが、PBマウントを出す頃には「ナチュラル」な色乗りに変化しています。
しかしながら、ピンの出方、周囲の描写は、カッチリしており、ドイツ製ならでは、と、思います。
それでは、ISO 200 絞り5.6 1/110 -0.3EVです。

DSCF8262-PENTACON-5.6-本番


すげえ。。。
本当、カッチリとした描写で文句の付けようがありませんね。
ピント合わせも、楽に出るレンズです。
VERY GOOD!!

IMGP9101-MC PENTACON







今回は、ちょっとした変わり種。
PENTACON のPrakticar MC で、ズームレンズで、4.0-5.6/70-210 で、更にPB MOUNTなんていう、日本じゃ使わないだろって、マウントです。
PENTACONは、「Prakticar」という名前に誇りを持っていたことは明白だし、その「B型」のマウントとして、PBマウントを世に出してから、日本製カメラとの性能差に不評を買い、遂にはCarl Zeissに吸収される運命を辿ります。
⇔「A型」のマウントとは、「プラクチカマウント=M42」のことだったんでしょうね。
しかし、SLRカメラでは、小型・軽量・性能差で、当時はどうにもならなかったんでしょうね。
振り返ってみれば、欧州系で残ったカメラは、ライカだけ、ですかね。

そんな時節のPENTACON、どんな色味を見せてくれるのでしょうか?
実は、第49話のelectricとMCも同じだし、時代は少し違うのかもしけないけど、ズームという根本的な差はあるけど、レンズとしての色調・解像度などはほぼ同じ設計かと思っています。ただ、マウントも違う。PBマウントで。PENTACONとしても、一発逆転を狙っていたことかと思います。
どう違うのか。。。

IMGP9042-Pentacon本番



ISO 200 開放 1/75 +0.3EVから、どうぞ。

DSCF8164-pentacon-4.0-本番



おーーー、赤味は薄いですが、イイ解像度じゃないですか!!
「軽い」ようで「しっかり」とした解像で、色味は薄いものの、Zeiss張りな感がします。
因みに、いつも、評価のベンチマークとして使用しているSuper-TAKUMAR3.5/28よりは、赤味は軽いです。

では、ISO 400 絞り8.0 1/45 +0.3EVでは、どうでしょう。

DSCF8165-pentacon-8.0-本番


ZOOMなんで、被写界深度の差が出ませんねぇ。。。
やはり、購入するなら、単焦点レンズ!!


どちらの絵からも判断できることは、PENTACONが、創設時のZeissに追いつけ・追い越せ路線から、広く「世界」を見て、「誰もが美しいと思える色味」に変わっている気がします。何せ、PBマウントを沢山売らないわけには行きませんからね。
崖っぷちのカメラシステム展開かと思います。
と、いうことは、PBマウントのPENTACON、狙い目か、もぅーーーーー!


このズーム、210mmまで引っ張れるんですが、他のレンズと比べていただくために、135mmで撮影しました。

IMGP9040-Pentacon本番


PENTACON PB→FXアダプター

IMGP9043-PBFXアダプター


PENTACON PB→FX。このレンズは、フランジバックの関係で、Kマウントには残念ながら装着できないので、X-T1にアダプターならば対応ができるため、SHUTTER SPEEDさんという、バイヤーから購入しました。
シャッタースピードさんは、年末の、もう休暇だろうという時節でも、発送事務をされているバイヤーさんで、確実・丁寧に対応いただける方です。
以下に、リンクを掲出しておきますので、参考になさってください。
なかなか、「PENTACON PB→」のアダプターを在庫されているバイヤーさんはいられないかと。

Shutterspeedヤフオク店

​https://auctions.yahoo.co.jp/seller/shutterspeed_japan​







PENTACONの135mmです。
PENTACONって、何故か評価が低いのか、安く手に入りますね。
Zeiss似で、思いの外、ってカンジのレンズなんですけどね。

まぁー、第45話のエルネマンのように、「やっちゃったレンズ」もありますしねぇ。。。
頑張れよ、PENTACON!!

IMGP8955



ISO 200 開放 1/800 ±0.0EVからです。

IMGP0619-Penta135


おっ、いいじゃないですか。
MC Pancolarとまでいきませんが、ここ数話のレンズ達や前回のFEINMESSより、はっきりした画像です。
ポートレートとしては、FEINMESSに分がある気もしますが、私としては、「パキパキ」の方が好きですしね。
雌しべ周辺のオレンジ色も一部ですが解像してます。「嘘」もありな位、イイ絵だと思います。
この実力ならば、納得ですね。
安さ?と実力で、TAKUMARとある意味では似た者同士、でしょうか。パキパキはPENTACONで、絵造りを楽しめるのはTAKUMARですね。

続いて、ISO 200 絞り5.6 1/200 ±0.0EVです。

IMGP0621-Penta135-5.6


おおっ、周辺のBokeh具合、引き立つピン対象。
Greatな絵じゃないですか。
どうも、絞ると、K-20DもK-3も明るくなっちゃうのが、気になりますが、それは撮影者の腕不足と諦めていただき、絵の「階調」で、レンズ性能を察してあげてください。

しかし、すげぇな!ピン以外はぜ~~~んぶBokehかい。
シンプルな訴え掛けができる、シンプルに訴えたい、そんな方にぴったりですね。
「あなただけ。。。♡」「君だけ。。。♡」って。
・・・いつまでも、そんなの続かないよぉ~~~だっ。

IMGP8957-Penta135






PENTACON の 2.8/29 は、Meyer-Optikの血統だと、言われています。
Meyer-Optik Orestegon 2.8/29をモディファイしたかと。
事実、初期ロットは、銘板のみ替えたものもあると。
ほんの一部には、そのような物もあったでしょうが、私としては、PENTACONはPENTACONであり、Meyerとは一線を画す、と、思っています。
PENTACONは、後にCarl Zeissに吸収されますが、その後、発売された同様の焦点距離を持つものは、2.8/28でした。
ですので、「この焦点距離のカテゴリー」のPENTACONのレンズとして、考えたほうが良いでしょう。
第6話で紹介させていただいた、「Ernemann Turm Ver.」と同じエルネマンタワーマーク入りの初期モデルです。
エルネマンタワーバージョンですので、Zeiss並みの色乗り=「お化粧」具合=Zeissを意識した色乗り、Zeissより若干Bokeh量は少ない、そんなカンジかと思う中での撮影です。

8


ISO200 開放 1/1000 ±0.0EVです。

IMGP0594-PENTA


白味は、白く写っていますが、HOYA並みに下部紫色の花の雌しべの周りのオレンジ色をスルーしちゃってますね⤵⤵⤵
ありゃりゃ、ですね。

玉Bokehが結構発生しています。
撮影の方法や目的では、使えそうなレンズでしょうか。
まぁ、この程度だったら、他のレンズを使いますね、私としては。
「Ernemann Turm 」マークが(泣)ですね。
多分、Meyer-Optik Orestegon 2.8/29で撮影したら、違う結果となっていたでしょう。
Orestegon、程度の良いものは、高いんですよね。
節約しないと買えません。


おまけのショットです。
ISO200 絞り5.6 1/250 ±0.0EVです。±0.0EVで撮影しましたが、EV-1.0くらいでしたか。暗めにしないと、なんかメリハリがない感じで。フレーミングも風の影響でイマサンとなり、撮影がヘタでした。

IMGP0596-PENTA-5.6


Meyer-Optikに似ているBODY。

IMGP8998

マウント面、向かって右側に「プレビューボタン」があります。
当時も、この使いにくいボタンを使用していたんですかねぇ?
A⇔Mボタンの方が、余程使い良いと思います。
絞り込むと、暗くなっちゃって、ピントも合わないんですがね。

IMGP8999-Pre vi


第5話で、MeyerからPENTACONへ、と、書きましたので、ペンタコンの初期モデル、Auto 1.8/50 Ernemann Turm(エルネマンタワー)バージョンについて、レポートしてみようと思います。

カメラは、PENTAX K-20D。
ドイツ・ドレスデンでの企業活動の本拠地、その象徴は、エルネマンタワーです。
PENTACONは、レンズに、その象徴を刻みました。
それがこれ。

エルネマンタワー

出典:Wikipedia Ernemann Turm

レンズのおでこにエルネマンが。。。
 
IMGP8816-PENTA-本番



どうですか。イメージできますね。企業の誇りも、どこにあるのかも。紫系のコーティングが印象的です。
東ドイツのカールツァイスは、Jena。Meyerは、Gorlitz。皆、レンズに御当地を誇らしげに名乗っています。
日本では、どうでしょう?
ミノルタがROKKORとして、兵庫・西宮の地から望む六甲山をレンズ銘としました。
他にはあるのかな?
戦後のカメラメーカーが林立した中ではあったかもしれないけど、あまり聞かないですね。
日本では、「姓」を大事にしていますからね。

さて、ISO 200 開放、1/4000 ±0.0EVから写りを見ていきましょう。
・・・Meyerの影は、感じられますかね?

IMGP8051-PECON-1.8本番


Meyerより、青は濃く、赤は薄いカンジですね。
近い発色は、フレクトゴンぽいというか、フレクトゴンより若干濃いですかね。
この結果は多分、当時、ペンタコンに統合されて、鬼工場長が「追いつけ追い越せZeiss」とか号令をかけて、しょうがねぇなぁ・・・なんて技師が嘆きながら、Zeissっぽく作ったか、御当地は元々ツァイスイコンの地ですから、Zeissっぽい製品じゃないと売れません! とか意固地な方針を立てていたんでしょうかね。
ISO 200 絞り5.6 1/500 ±0.0EVではどうでしょう。

IMGP8053-PECON-5.6本番


絞った分、性格がはっきりしてきました。
青はフレクトゴンより若干濃いです。解像度も十分。Bokehも強めでZeiss張りです。
Zeiss が相手と言ってもいいと思います。ただ、50mmクラスのZeissと較べていませんので、レンズの方向性としては、Meyerとは違うことだけは言えます。

IMGP8821-Pencon本番


50mmクラスの比較として、KMZ HELIOS 44M 2.0/58を見てください。
ISO 200 絞り5.6 1/500 ±0.0EVで、すぐ上のPENTACONとほぼ同一条件です。

IMGP8057-HELI-5.6本番


HELIOSは、「 Carl Zeiss Biotar copy」といわれてます。
解像度は、PENTACONに軍配を上げたいです。青の色味はいい勝負。赤の色味はPENTACONですね。色乗りが濃いです。
あれっ、PENTACON、割りとイイレンズじゃないの?

でも、最終的には営業が振るわず、Carl Zeissに吸収されちゃうんだな、これが。
多分、鬼工場長が、「ウチのレンズは、Zeissに負けねぇ」って、言っていたかどうか・・・ふんぞり返っていたと思います。「これで売れないわけがない」と。
でも、写真は、感性ですからね。皆が同じ感覚ではないし。
色乗りも、こってりしている方が好きな人もいるし、淡白な方がスッキリしていていいと思う人もいる。PENTACONの営業方針=Zeiss張りが、失敗の原因のような気もします。
パッと見た瞬間は、HELIOSの方がスッキリしているカンジで、好感さえ覚えますものね。

IMGP8795-HELI-KMZ本番


IMGP8802-HELI-KMZ本番






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