M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

カテゴリ: Tessar

大夫、無限遠の旅を続けてきましたね。
あと、数本。。。で、今回の旅は終わります。
楽しかったなぁ。。。

色々な発見がありましたが、一番のブッ飛びは、Mepro-KOMINAR でしたかね。
または、MC PANCOLAR でしたか。。。

今回は、Tessar のRed T です。
Planar にも引けを取らない描写で、価格対性能に大きなギャップを持っていまして、ハッキリ言って、「違反」です。

ISO 200 開放 1/120 -0.7EVです。

DSCF6160-RED-T-開

なぁ。。。
こうなんだよなぁ。。。
素晴らしい描写です。

ISO 200 絞り5.6 1/42 -0.7EVです。

DSCF6161-RED-T-5.6

被写界深度も深く、とても素晴らしいレンズです。

ISO 200 開放 1/70 -0.7EVです。

DSCF6162-RED-T-開

開放ですか?本当に?
凄いレンズです。参った。

ISO 200 絞り5.6 1/25 -0.7EVです。

DSCF6163-RED-T-5.6

またまた、フジの色登場です。
素晴らしい!!

ISO 200 開放 1/210 ±0.0EVです。

DSCF6226-RED-T-開放

開放で、無限遠をここまで描写してくれれば、十分じゃないでしょうか。

ISO 200 絞り8.0 1/26 ±0.0EVです。

DSCF6227-RED-T-8.0

ちょっと、霧が濃くてイマイチですね。

もう一度、気を取り直して ISO 200 絞り8.0 1/30 ±0.0EVです。

DSCF6228-RED-T-8.0

おおっ、Tessar ならではのキリキリじゃないですかっ。超一級のZeiss のレンズですね。
素晴らしい!!

DSCF6300-Red-T


DSCF6301








第80話で紹介した、珍品中の珍品。レア中のレア。Carl Zeiss Jena 1Q Tessar 2.8/50 RED王 M42 ですね。
Red王は、アポクロマート、色収差補正レンズという設計です。
どんなんだべさ。。。

ISO 200 開放 1/180 -0.7EVです。

DSCF6164-王TESSAR-開


いやぁ、カッチカチですな。
色味もよろしい。
これがTessar なんですね。素晴らしい。

ISO 200 開放 1/170 -0.7EVです。

DSCF6165-王TESSAR-開


開放なんですが、奥の方の解像度もマズマズですね。
イイ色味です。流石、アポクロマートレンズです。

ISO 200 開放 1/1300 -0.7EVです。

DSCF6168-王TESSAR-開


・・・霧が出てきたので、ついパチリと。。。

ISO 200 絞り5.6 1/180 ±0.0EVです。

DSCF6169-王TESSAR-5.6

手前にピンですが、奥の方まで、ナカナカの解像ですね。


無限遠で、フィルムシュミレーションしちゃいました。。。
先ずは、PROVIA です。
ISO 200 開放 1/170 ±0.0EVです。

DSCF6233-王TESSAR-開-PROVIA

ISO 200 絞り8.0 1/20 ±0.0EVです。

DSCF6234-王TESSAR-8.0-PROVIA

ナカナカの描写ですが、ピンを合わせきれませんね。
ピンは中央の樹幹に合わせています。

続いて、Velvia 。
ISO 200 開放 1/240 ±0.0EVです。

DSCF6231-王TESSAR-開-Velvia

彩度が、確実に上がりました。
ISO 200 絞り8.0 1/27 ±0.0EVです。

DSCF6232-王TESSAR-8.0-Velvia

霧の影響もあるのでしょうが、ちょっと、ハイライトな感じですねぇ。
最後にASTIA を。
ISO 200 開放 1/250 ±0.0EVです。

DSCF6229-王TESSAR-開

ソフトな質感が災いしてますね。
ISO 200 絞り8.0 1/27 ±0.0EVです。

DSCF6230-王TESSAR-8.0

もう少し、解像度の欲しいところです。

DSCF6252-王Tessar


DSCF6253





第88話の「aus jena DDR T」が、思いの外、駄モノでしたので、ホントかよ・・・
こりゃあ、違うaus jenaを手に入れてみようかな・・・となりました。

ならば、Zebraモノにしようかと。

IMGP9369-ausJENA-T


このzebraは、銘板にDDRとか国名もありませんね。
めちゃ、シンプルです。
コーティングも、シンプル。カンペキにモノコーティングですな。

ISO 200 開放 1/1250 -0.7EVです。

IMGP9068-ausJENA-T開放


全然、違う感じですね。
やはり、個体として第88話のTessarは製品寿命を迎えていたのか、または、オーバーホールで完治するのか・・・レンズは、見た目、何の問題もないように見えたんですが。。。

ISO 200 絞り5.6 1/250 -0.7EVです。

IMGP9071-ausJENA-T-5.6本番


絞った割に、明るすぎて何の変化もないですね。
反って、開放の方がいいかな。後のbokeh具合からしてね。

ISO 200 開放 1/4000 -0.7EVです。

IMGP9074-ausJENA-T-開放本番


ピンボケしたんですかね?
えらく甘い画像です。
Tessarなんで、キリキリこないと不満ですね。

ISO 200 絞り5.6 1/640 -0.7EVです。

IMGP9075-ausJENA-T5.6


これは、Tessarらしいかな。
キリキリ・・・来てます、来てますか?
結構、被写界深度が「浅い」んですかね。Zeissらしいと言えば、Zeissらしいかな。。。

もう、一丁。
ISO 200 絞り5.6 1/1250 -1.7EVです。

IMGP9077-ausJENA-T-1.7EV本番


やっと、来ましたね!!
これこそ、Zeiss Tessarってカンジです!

ISO 200 開放 1/2000 ±0.0EVです。

IMGP9079-ausJENA-T-開放本番


背景が、bokehまくりですね!
このzebraだけの特徴なんですかね。
この被写体ですと、開放からキリキリですがね。
こんなに被写界深度が浅かったですかね、Zeiss。。。はて。。。

ISO 200 絞り5.6 1/640 -1.0EVです。

IMGP9080-ausJENA-T-5.6


絞り値を変えても、あまりハッキリとは判りませんね。
色味・解像度はケッコーですが。。。

IMGP9371-ausJENA-T


カメラ側からみて、「左側」にプレビュースイッチがあります。
ドイツの方は、「左手」を使うのが好きなんですよね。
私、日本人なんで、右側じゃないとね。
まあ、シャッターを右手で半押ししたりしている場面を考えると、左手しか空いていないことは明らかですがね。
絶対に使いませんな、プレビュースイッチ!

IMGP9372ausJENA-Tスイッチ







第97話に続き、駄モノをもうひとつ。


えっ、Tessarでしょ?
と、おっしゃりたいでしょうけど、このレンズもヒドい。
どーして、こうなるのと。余程、もっと古いRed Tの方がずーーーーーと上かと。

このレンズは、Carl Zeissとも、Tessarとも記載がありません。
この理由は、戦後、ドイツの東西分断により、ドイツ東部にあったJenaはソ連占領統治下に置かれましたが、アメリカ軍がカール・ツァイスの光学技術を取得するため、ソ連軍に先んじてJenaに入り、1945年6月、Jenaから Oberkochenへ移動させ、ツァイス・オプトンとして光学機器の生産をはじめました。一方、ソ連軍はJenaの工場群を接収、残った技術者もソ連に送ったようです。

この時代背景により、Carl Zeissは東西に分裂しました。その後、1970年代になると、東西のカール・ツァイスはどちらも有力な一流企業に復活し、世界市場で競合するようになり、どちらも戦前からの商標を使用していたため、競合が生じ、ロンドンの国際司法裁判所に本拠地がどちらなのか判決を求め、1971年4月、「カール・ツァイス財団の本拠地はJenaである」旨が確認されました。
また、東ドイツのカール・ツァイスの提案で会議が開かれ、西側諸国では、西側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス」を、東側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス・イエナ」を名乗り、東側諸国では、東側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス」を、西側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス・オプトン」を名乗ることとされました。つまり、国際司法裁判所の決定により、Carl ZeissはJenaこそがCarl Zeissであると。。。
なお、西側諸国の内、イギリスと日本だけは、例外的に双方が「ツァイス」を使用することと決められました。
同様に、戦前からの商標が使えない地域向けの商品には、ビオターがB、ビオゴンがBi、ビオメターがBm、フレクトゴンがF、プラナーがPl、ゾナ−がSまたはSo、テッサーがT、ディスタゴンがDi、ミクロターがMなど略号で示されているものがあります。
この時の取り決めによって、生産されたTessarが、今回のaus(~地方の) Jena(地名 イェーナ) T(Tessar)ということになります。
つまり、この製品は、1971年頃のレンズということになります。

IMGP9215-aus本番


どえらく、簡単な表記ですね。
このレンズは、テッサーの中でも「期間限定」みたいなカンジだったので、Tessarはたくさん持っていたのに「買っちゃった⤵」レンズなのです。
だから、本当は一番写りが良いな、という期待をもって買ったレンズだったのですが。。。

先ず、ISO 400 開放 1/200 -0.3EVからです。

IMGP8634-AusJena-本番


色味、色調はイイんですが、本当にピンが来る部分が「ホンの少し」の状況です。
原画をパソコンで見る分には、マスマズですが、圧縮を掛けてしまうと、ご覧の通りとなってしまうところが、「残念なレンズ」の第一歩です。
ボケているファインダーからどちらかにピントを合わせていくと、すうっとピンが寄る、そんな感じじゃないんです。
大体のピン部分まで来てるけどな、どこだろ?? 
そんな感じです。
ワケ、わかんない。。。撮影できない、そんなTessarです。

ついでに、ISO 400 絞り5.6 1/160 -0.3EVです。

IMGP8612-AusJena-5.6-本番


色味は、イイんですが、デッサーらしい、「キレ」を感じませんね。
どちらかと言えば、PANCOLARっぽいです。
被写界深度が深い普通の写りにしか思えません。めんどくさいレンズです。

おまけに、KOREANレンズとの比較用の写りを。
Aus Jena T ISO 1600 1/320 -0.3EVです。

IMGP8624-AusJena-本番


AUTO EXAKTAR 2.8/135 ISO 3200 絞り11.0 1/30 -0.3EVです。

IMGP8701-Exakta-11-本番


まっ、Aus Jena Tは、こんな程度までしか、合焦できません。
凄く、難しい距離合わせです。
色味は自然で、とても良いのですが。。。
何枚、頭をかしげないと撮影できないレンズは、私のレンズではありません。
KONICAなんて、ほぼ1枚目で「もういいや」となります。

IMGP9217-aus本番






今回は、秘蔵中の秘蔵。レア中のレア。
Carl Zeiss Jena 1Q Tessar 2.8/50  です。

普通は、Red Tですが、T本足して、「」です。
だから、王テッサー・・・King of Tessarです。

Red Tは、モノコーティングを表していますが、「」は、「アポクロマートレンズ」であることを示しています。
アポクロマートレンズとは、厳密に色収差などの補正を行ったレンズであることを指しており、当時、生産数自体が大変少なかったことから、希少価値があります。

・・・年に数度、ebayに出る程度とか。。。

色の三原色(当時は、「RBY」(赤青黄) )の要素に対して、厳格に色収差の補正を施したレンズを「アポクロマートレンズ」と呼び、非常に高価で、かつ生産数自体が少なかったレンズですね。
」の意味は、光学硝子レンズを縦線「Ι」に見立てて、左側から光 (3本=赤青黄) が入射し、色収差の補正が成された光が右側から射出していることを表したロゴですね。すげっ。
第42話のRED Tも大したものだったから、期待しちゃおうかな。。。

このレンズは、プラクチフレックスFX(1953年発売)= 輸出専用モデル(と、思われるカメラです。)に、くっついてきました。
てか、出品物の写真を、「目を皿のようにして」見ていたわけじゃなく、何気に、あっ、「王Tessar」だ!
って具合で見つけちゃいました。
しかぁ~も、値切って入手しました。売ってくれた人は神様でした。
プラクチフレックスFXも、美品・完動品で、えらいものを手に入れてしまいました。

早速、キタムラに電話して、「今でも、フィルム現像できますか?」「フィルムからデータをCD化できますか?」と、確認をした次第です。
いつか、Praktiflex FXで、銀塩したいと思っています。
プラクチカマウント=M42は、1948年当時45.74mmで、以降、45.46mmに移行しています。ですから、0.28mmの差がこのレンズにはあると思いますので、その分、描写には差異が生じていると思います。
予め、ご了承ください。
現代のM42のカメラ本体側を0.28mm盛らないと王Tessarの実力が出ないワケです。
約0.3mmって、結構大きいですよ。
要注意です。

IMGP9169-王本番



何も考えず、M42として装着すると、アマくなる「Tessar」様です。
王様だから、装着するカメラも「それなりのカメラ」を用意する必要があります。
プラクチフレックスFX(1953年発売)= 輸出専用モデル(と、思われるカメラです。)

IMGP9180


上から見ると、こんなカンジです。
この状態は、ウエストレベルポジションで、こんな風に見て、撮影ができまする。
実際、見えますが、ピントが合うかはギモンです。

IMGP9181


1956年10月から希望者に対し、プラクチカFXの改造サービスが行われたそうです。1957年6月までの8ヶ月間に約300台がこのサービスを受けたそうです。その内容は、希望に応じファインダーを交換式に改造、ウェストレベルファインダーへの変更、特別製のツァイス製プリズムファインダーの搭載などあったそうで、私のPraktiflexFXは「KW製」ですが、プリズム式のファインダーは、ご覧のZeiss製ですので、このサービスを受けた約300台のカメラの中の1台、かも知れません。

IMGP9182


恐れ多くも、現代のカメラのように覗き込むこともデキます。
この方が、ピント合わせはしやすそうに見えます。

Kamerawerkstätten Niedersedlitz(カメラウェルクシュテーテン・ニーダーゼーリッツ)は、1959年にキノヴェルケ(旧ツァイス・イコン)と合併、カメラ&キノヴェルケ・ドレスデン(VEB Kamera & Kinowerke Dresden )となり、最終的には、1964年、ウェルタ・カメラヴェルク、アルティッサ、アシュペクタと合併し、ペンタコンとなりました。
これだけ、おっ立ちのファインダーを見ていると、Ernemann Turm(エルネマンタワー)のようじゃございませんか!
どうしても、そこにたどり着いてしまうのは、ドイツ系カメラ・レンズの性でしょうか。(第6話参照のこと)


大先輩、Prakticarとともに♡♡♡
最初期型のM42マウント搭載カメラと、この規格に則り、世界を制した日本製カメラの絵。

IMGP9178-本番


ASAHI PENTAX SPOTMATICも完動品です。
ただし、電池がありません。。。

やっと、「王Tessar」様の写り具合の紹介です。
ISO 200 開放 1/200 ±0.0EVです。
➡もっと、イイ被写体は無かったのかってぇ??
いろいろ、事情ってのがあったんです!

IMGP8490-王本番


凄いじゃあ、ないですか!
色調シッカリ!解像シッカリ!Bokeh味も穏やか!
続いて、ISO 200 絞り5.6 1/13 -0.7EVです。

IMGP8502-王-5.6-0.7本番


いやーッ、ハッキリだ、スッキリだ、手前のおしろい花の白が水々しいだ!
このまま、使用できますね!
素晴らしい、ドイツの銘品です。

IMGP9172


0.28mmの不備も乗り越えて、ありがとう!「Tessar」様!
レンズも何の障害なし。
カメラも完動・美品。
当時、えらいお金持ちが所有されていたのでしょうね。保管もバッチリで、60年の時を越えて日本にやってきた王様でした。





いやー、表題がなげぇ、なげぇ!
Tessarファンには、たまらないのでは、と、思います。
なんたって、自分で作らないと、デジタルでは使えないレンズ群ですからね。
Contaflexは、ZEISS IKONが作った、フォーカルプレーンシャッター式の一眼レフで、ContaflexⅡまでは、前玉交換不可能で、Ⅲ型以降からテッサーの前Ⅰ枚のみを取り外し、広角レンズや望遠レンズを取り付けることができるというシステムです。
つまり、マスターレンズ部分は交換できず、前Ⅰ枚のみデッケルマウントみたいなマウント形状とし、交換レンズを受け入れる形です。
私は、「先に」35mmと115mmの交換レンズを買っちゃったが故に、何だよ!使えねぇじゃん、これ。。。と、なってしまいました。
ドイツの古いレンズには、似たようなシステムの交換レンズ群が日本にもちょくちょく顔を見せていますので、ご注意あれ。
KODAK Retinaとか。。。
悲惨ですよ!

と、いうワケで、やむを得ず、本体を別途購入するハメになり、奇跡的にも美品のコンタフレックスを訳も判らずバラしました。
その際、丁度、「M42 MOUNT SPIRAL」さんが、記事を掲出しておられ、(泣)のメールをしてご教示をいただくこととなりました。
ただ、「M42 MOUNT SPIRAL」さんがバラした型と自分のでは、ヘリコイドの取り付け方法が異なったようで、ご教示いただいたようにはバラせず、ヘリコイドをどのように確保するか、=M42のヘリコイド付きアダプターで解決することにしました。
レンズ部分と本体(ヘリコイド部分の長さ・高さ)の部品もそっくり移植して、12~17mmのヘリコイド付きアダプターとライカMマウントアダプターをくっつけて無限遠からピンが出るようになりました。
つまり、基本的なフランジバック長はM42に由来する、そういった設計でした。よかった、よかった。。。


あの、大変ですよ。レンズシャッターになっているレンズをバラし、B状態でロックするのは。
最終的には、あっちこっち動かしてみて、「この針金」が絞りを動かしているんだ、このレバーがシャッタースピードの制御かぁ・・・を見極め、シャッタースピード制御レバーを、私は最初に瞬間接着剤でB位置で固定し、更にエポキシ樹脂で永遠にレンズシャッターを「開放状態」にしてしまいました。

まー、最後には、フランジバックですよ、抜き取ったレンズがデジタルで使えるようになるかどうかは。

IMGP9044-本番


x-t1に装着した勇姿。
ここまで来るのに、大枚と手作りの努力が必要でした。
皆さんは、ヤメた方がイイですよ。
でも、PRO-Tessarを使いたいヒトだったら、ネットにも動画やらスチールやら沢山改造例があるので、チャレンジを! いひひ。。。

さっ、写りを見てみてください。
第55話で、正しいTessarをご覧になっていられると思いますので、私ごときの素人が作ったレンズシステムがどのように写るようになったか。。。

先ずは、標準の2.8/50のTessar状態です。
ISO200 開放 1/3000 -0.3EVです。

DSCF8198-ICON tessa-本番


RED Tよりは、解像度不足かな。
続いて、ISO200 絞り5.6 1/750 -0.3EVです。

DSCF8201-ICON tessa-5.6-本番


そんなに悪くはないですよね。力不足のレンズ達より、余程Tessarらしいと思います。
続いて、Tessarの前1枚を外し、35mmユニット=Pro-Tessar3.2/35を付けた撮影です。


Pro-Tessar 3.2/35を装着した姿です。

IMGP9055-35-横-本番


ISO200 開放 1/1900 -0.3EVです。

DSCF8202-ICONtessa35-本番


ちょっとだけ、広角になりましたね。解像度とか、あまり変わらないような気がします。
広角の分、被写界深度が深くなりましたね。
ISO200 絞り5.6 1/550 -0.3EVです。

DSCF8207-ICON tessa35-5.6-本番


これは、イイ写りですね。パンフォーカスチックで好印象です。
「鷹の目」っぽいな。

更に、同様の手順で、Pro-Tessar4.0/115です。
Pro-Tessar 4.0/115を装着した姿です。
レンズ、でけぇ~
だから、いきなり飛びついてしまったんですよね。⤵


IMGP9057-115-本番


撮影日、風が強くって場所を移動してしまいました。
花の色味は、変わりませんので、悪しからず。また、後ピンになるのは心が痛いので。
ISO200 開放 1/1400 -0.3EVです。

DSCF8219-ICON T-2.8-本番


おー、イイねぇ。中望遠らしい絵じゃないですか。それでいて、Tessarらしい絵造りです。
随分と幅が狭くピンがきますね。
ちょっとした距離差で、もうBokehが来てますね。
広角と違い、表現力が豊かですかね。
続いて、ISO200 絞り5.6 1/480 -0.3EVです。

DSCF8218-ICON T-5.6-本番



このシリーズは、もっと絞らないと、絵に変化が少ないような気がしますね。
若干は、違いますが。。。
絞ったときは、「お約束」で、露光を下げた方がイイとも思いますね。

最初に購入したレンズセットです。ZEISS IKONの説明書も付いてきました。
肩掛けベルトも付いてきたんですけど、革製で老化がひどく、ブッチしました。


IMGP9059

このレンズケース、下回りはプラスチックで、レンズをセットする部分にデッケルマウント風なオス金具がついてまして、ねじ込むとロックされて、レンズをしっかりと保護でき、取り出しもちょっとひねればOKという、優れモノです。
上蓋のマーク、よく見ないと判りませんかね。


IMGP9062





初回からの御無沙汰でした。
お待ちかね?
皆さんが、だぁーーーい好きなZeissのTessarです。
「鷹の目」なんて、表現されていますね。。。
どんな、写りをしてくれるのでしょうか?
M42でも、もーれつちっちゃいです。ぇ"え"っ・・・失敗したぁ・・・M39じゃないの??って言うくらいです。

IMGP9085-ZeissT-本番


ISO 200 開放 1/3000 -0.3EVです。

DSCF8187-☆TessaT-本番


うっ、すげぇ。。。
「鷹の目」って、言われるだけのことは、ありますね!!
ピン部分の解像度が、ケタ違いじゃあありませんか!!
開放から、そこまでいく??
花の色味は、薄いですか?いや、「自然」な色調だと思います。

それでは、ISO 200 絞り5.6 1/950 -0.3EVです。

DSCF8190-TessaT-5.6-本番


遠景の解像度が少し上がったくらいで、ピン周辺に変化はありませんが、「もうすぐ、秋だよ」と、季節感を写してくれましたね。

開放から、「ビシッ」と、でしたね。
前の撮影で、第37話のBiometar以降、雌しべの周りがオレンジ色・・・と、申し上げておりますが、この絵が「本当の花の状況」なんです。
いちいち、説明しなくても写真だから・・・っていっても、「違う」ことがあるんです。
このTessarは、鏡写しですね。
超オールドなのに、すごい実力です。

IMGP9083-ZeissT-本番


今回の撮影では、次話以降、X-T1でないと撮影できないLENSもありましたので、PENTAXを使用せず、1台で撮影しました。
このM42➡FXマウントアダプターは、意識的に購入しました。K&Fコンセプトのものも既に所有しているんですけどね。
このアダプターが必要な理由は、「K&Fはピン押しタイプ」、このアダプターは「ピン押しなしタイプ」だからです。
 ➡ レンズ側に、A⇔Mスイッチが有るレンズは、こちらのマウントアダプターの方が、事故がないです。


我が家のTessarです。
今回のTessarは、一番下にいますね。
初回のTessarは、中程にいます。
Zebraや銀印刷やら、どんな写りか。。。お楽しみに!
すっごいrare モノも、控えております。
どの、レンズかわかりますか?

IMGP9089-本番







LENS Made in japan…

皆さんは、日本製のレンズに誇りに思っていますか?
それとも、ドイツ製がいい??
私は、子どもの頃からカメラが好きで、最初に撮ったカメラは、なんと、自分の成長を記録するために親が買ったカメラでした。
小学生の頃、キャノンFTbを買ってもらい、以来、オリンパス、ミノルタ、コンタックスなと、いろいろなカメラを購入してきましたが、最近は、デジカメばかり利用しています。
この長い時間の経過の中で、いつまでたっても利用できるカメラ資産、レンズマウントは・・・
ニコンF、ペンタックスK、ライカMマウントなどいろいろありますが、フランジバックという、どーしてもマッチさせなくてはならない課題があります。
そうすると、どうなるか???
ニコンFは、さようなら。アダプターは補正レンズを入れないと。
ライカMも、ちと辛いものがある。
そういった中で、ペンタックスKマウントは、現行のKマウントレンズは元より、アダプターリングが必要だけれど、大昔のペンタックスSマウント= プラクチカマウント=M42マウントのレンズが利用できます。
M42マウントレンズは、世界中にゴロゴロあり、銘玉といわれるものもたくさんあります。
ぇ"え"っ、なんと素晴らしいマウントなんだ。
ペンタックス♡
でも、フランジバックの短い、ミラーレスカメラなら、なんということはない。アダプターで自由自在でござる。
ならば、ミラーレスカメラでいいじゃん、と、いうことになりますが、日本の銘玉レンズの中には、ペンタックスKマウントのものもあり、使ってみたいじゃありませんか。
→→→日本の銘玉、オールドレンズは、どんな写りなんだろ?ドイツ製はどーなんだろ??
そんな訳で、現在でも入手しやすいオールドレンズを購入しつつ、レビューしていきたいと思っています。
私のメイン機は、ペンタックスK-20D。
旭光学資本の最後のカメラです。製造原価を下げたかったのか、映像素子は、韓国製です。
サブ機は、フジフィルムのX-A2。手軽なカメラだけど、写りはイイですよ。一般的には超オススメなカメラです。
今回は、最初なので、タクマーレンズの紹介から入るのが、トーゼンでしょうけど、日本製カメラ・レンズに対峙するライバルの雄・カールツァイスのテッサーを用いて写り具合を紹介します。
私の愛機、ペンタックスK-20Dです。


IMGP9317





Carl Zeiss Tessar f=2.8/50mm ALUボディで撮りました。
ミツマタ(三椏)の花。樹皮は和紙の原料として用いられるそうです。

DSCF2351-Tessar本番




どうですか?この写り。きれいなBokehになっていると思いますが。
はっ?日本製レンズを褒めるんじゃないのかいって?
まだまだ、道中は長い。焦らないで。
因みに、私は極度のBokehは嫌いなので、f=5.6位までは絞ります。

Carl Zeiss Tessar f=2.8/50mm ALUです。

DSCF2430-Tessar本番

 






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