M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

2020年08月

2020年7月10日。
満を持して、数段前を行くカメラがCANONから発売された。
CANON EOS R5 。
キャノンオンラインショップでの価格は、税込 506,000円と高額だ。
しかし、オンラインショップへのアクセスがパンクするほどの人気ぶり。
もう一台、「NEW STANDARD.」を掲げ、EOS R6 も、8月27日から発売される。
購入前提で、本当に手放しで購入できる製品なのか、吟味してみたい。

前提となるのは、現行モデルのEOS R と何がどう違うのかピックアップしてみた。
1 イメージセンサー
 EOS R6 のイメージセンサーは、EOS-1D X Mark Ⅲのダウンスケールモデルだという。
 それじゃ、最高性能なんじゃないの?と思いがちだか、とあるリポートによると、EOS R の3030万画素以下の解像しかできなかったようだ。これはマズイな、ならばEOS R で良い。
 この現象は、良くありますよね。古いカメラを引っ張り出して撮影したところ、全然使えるじゃん!ってカンジ。
2 画像処理エンジン
 EOS R は、DIDIC 8 。EOS R5・R6 は、DIGIC X 。
 設計が全く異なり、これは圧勝だろう。
3 手振れ補正
 EOS R が売れなかったそもそもの原因。
 今どき、ボディ内手振れ補正のないミラーレスカメラなんて、ナンセンスだ。
 その意味では、今回のEOS R5・R6 の反響が大きいのは、当然のこと。
4 連写性能
 連写性能は、これは眉唾で、しっかりと見極めないと、結局、EOS R でも変わらないということになる。

 キャノン公式HP から。

★EOS R6 高速連続撮影時に最高速度で撮影するための条件
  2020年07月17日  文書番号:101700

 12コマ/秒の連続撮影(メカシャッター)が可能なEFレンズとは。
いろいろありますが、ハクチョウなどの野鳥・電車などの撮影を想定した前提で、代表的な所で、
EF600mm F4L IS III USM
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4x

★ このリストの中には、エクステンダー2.0xはない。=使えないということだ。

 連続撮影速度最高約 20コマ/秒(電子シャッター)が低下しにくいレンズとは。
RF24-240mm F4-6.3 IS USM
EF300mm F2.8L IS II USM + Extender EF2.0x III
EF300mm F4L IS USM + Extender EF1.4x III
EF300mm F4L IS USM + Extender EF2.0x III
EF400mm F4 DO IS II USM + Extender EF2.0x III
EF400mm F5.6L USM
EF400mm F5.6L USM + Extender EF1.4x III
EF400mm F5.6L USM + Extender EF2.0x III
EF500mm F4L IS II USM + Extender EF2.0x III
EF800mm F5.6L IS USM + Extender EF1.4x III
EF800mm F5.6L IS USM + Extender EF2.0x III

RF レンズでは、テレ側を代表するレンズではこの1本しかない。
これを見ていると、合成F値11.2までは、エクステンダーが使用でき、 20コマ/秒がほぼ確保されているようだ。
まっ、RF600mmやRF800mmを発売し、合成F値22.0でもAFが効く、ということの裏付けになりそうですね。
商品説明でも、「光束対応AF F22」を豪快に説明しているのも肯ける。どのメーカーも付いていけないブッチ切りの性能だ。

5 オートフォーカス
 EOS R6 は、「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載。EOS R の「デュアルピクセルCMOS AF」よりも一世代新しく、動物(犬・猫・鳥)の瞳AFを始め、広範囲・高い精度・高速・低照度対応など、別物だ。
 注意点として、「4 連写性能」中の青字以外のレンズは、横40%縦60%の範囲しかAFが効かなくなる。これは大ブレーキな事項だ。
 今回のセールスポイントであるF11の超望遠レンズは、全て該当する。=積極的に使えないレンズ・日の丸フレームでしか使えないレンズということ。
6 EVF について
 約369万ドットは変わらないものの、EVFフレームレートがEOS R6 では119.8fps、EOS R では59.9fpsと、2倍の差がある。
7 シャッター耐久回数
 EOS R6 では約30万回。EOS R では約20万回。
 EOS R って、満を持してリリースされたCANON ミラーレスカメラの一番機とは、全く思えない性能だ。
 CANON は、ミラーレス、ナメていたな。

纏めると、

1 オートフォーカスが、動物(犬・猫・鳥)の瞳AFを始め、飛躍的に向上したことは、歓迎。
2 ボディ内手振れ補正機構が搭載されたことは、歓迎。
3 画像処理エンジン・EVF・シャッター強度が正常進化したことは、歓迎。
4 EOS-1D X Mark Ⅲ譲りのセンサーとはいえ、EOS R 以下のセンサーは、所有欲を削ぐ。
5 連写・オートフォーカスに関連し、F11以上の暗い絞り値になると、AFは効くものの中央部しか使えないのでは、実質、使えないに同じ。幻滅した。
 カメラボディとレンズで7~80万は投入するには値しないだろう。昼間しか撮影しないよ、という方なら十分見返りはあると思うが。
6 おまけに、30万円もして、プラ外装とは何たること。いい加減にしてぇ。。。



第538話で、自由雲台のARTCISE MB52 を紹介しました。
水平方向が2重に動く、ダブルパノラマ機構なので、流し撮りにイイかなと。

DSCF8041

MB52 は使用していて、水平方向の移動はスイスイ・滑らかで、とても使用感はイイです。
課題といえば、GANREF 先輩から「フリクション機能」の有無について指摘があり、まぁ、確かにな、と、思いましたが、使えてますね。
しかし、流石に、52mmのボール直径、耐荷重30 Kg・自重689 gは、しっかりしていて良いのですが、なんとなく重いですよね。
別の雲台として、BENRO B1 を買っていたのですが、これが滅法使いにくい。

DSCF9277-BENRO B1

カメラをリセットするときにノブを引くという動作が嫌でたまりませんでした。
BENRO B1 の代わりになる雲台は、やはりダブルパノラマ機構付きだよねぇ…と、いう条件付きで物色開始。
そうしましたら、ebay で「Cavix D-40S」という自由雲台を発見。
 ボール直径  40mm
 高さ     93mm
 重さ     510g
 荷重     8kg
まあ、使えそうですね。
ダブルパノラマに惹かれて、即購入。
値段は、送料込みで、9,220円! でした。
あっ、送料は、無料でした。
配送は珍しく、中国からDHL でブッ飛ばしてやってきました。3日で来ましたね。
ということは、「中国郵便」のトロくささの露呈とともに、流石、西側の配送網ってカンジですね。

DSCF9282

箱も壊れていないし、中国郵便のめちゃくちゃな配送とは、異質のコンディションです。

DSCF9292

ボール自体のフリクション制御、水平方向に対するフリクション制御に対して、2つのノブがあり、これは使えそうです。

DSCF9293

メインに使うボール用のレバーも回すタイプですが、使いやすそう。

DSCF9285

これでもかっ! と、付いている3連の水準器。
水準器は、見たこともない。。。
実際に使ってみましたが、荷重に対する課題は不明なものの、ARTCISE MB52 より、大夫使いやすかったですね。
メインの雲台になりそうです。軽いし。




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