M42は如何でしょうか。

M42マウントレンズを中心に、バイクや機械式時計とともに遊んでいきます。

2019年10月

今回まで、500話を越えてPENTAX カメラやXマウントカメラでいろいろなレンズにより、描写性能や色味を紹介してまいりましたが、ハッキリ言って、全部ダメだな。

SIGMA のFOVEON センサーにゃ、勝てませんや。

最新のカメラシステムとそれを実現するために設計された最新のレンズには、オールドレンズは全部勝てません!!
なので、このブログは、今後、オールドレンズを紹介することもなく、PENTAX カメラを紹介することもなく、SIGMA 製カメラとレンズ、FUJIFILM のX システムしか紹介しなくなります。
・・・PENTAX のミラーレスマウントを待っていると、死んじゃうといけませんからね。あと、10年くらいしか寿命がないモンで。

・・・たまには、FOVEON センサーは、PENTAX マウント由来のマウントなんで、M42 とか紹介するかもしれませんが、圧倒的に「描写性能」・「解像度」が違いますので、ソンなモン紹介したところで、なんなんですかね、に、なることでしょう。
なので、しませんよ。悪しからず。

APS-C センサーのdp2 シリーズならば、「好み」も存在すると思います。が、APS-H センサーに最新型レンズですと、見れば判りますよ。。。勝てませんから。
因みに、X-Trans CMOS は、また違うんだなぁ。。。
FOVEON では、人物は苦手かと。で、X-Trans CMOS の出番が。
なので、X シリーズも所有継続です。

某氏曰く。「現像がしにくい・・・」「色が暴れる・・・」なんてね。そんなこと私にとっては、どーということはなく。・・・「撮って出し」「JPEGおんりー」ですのでね。

ただ、FOVEON センサーも完璧というわけではなく、APS-H 型のセンサーはQuattro 世代ですが、Merrill 世代のセンサーに「熱血的ファン」がいられるように、-H よりMerrill が勝つ場合もあります。

総じては、-H ですがね。

DSCF8003

DSCF8004

レンズは、art シリーズの70mm F2.8 DG MACRO ですね。
まー、これ1本でもイイっか、と、思わせるレンズです。
SD Quattro H のAF性能がイマイチなんで、システム化する必要があるのか、疑問ですね。
最新式の-H が発売されれば、レンズ群を吟味する必要があります。絶対にね。

じゃ、行ってみますか。FOVEON APS-H ワールドに。


ISO 100 絞り5.0 1/320 ±0.0EV です。

SDQH0085


色の混濁もなく、スカッとしてますね。
花びらの先がくるくるしていることや昆虫のボディが花粉だらけまで、確認願います。
パソコン画面でないと無理ですが。

ISO 100 絞り3.5 1/160 -0.3EV です。

SDQH0129

解像が痛い。
乾燥しまくっているかのようです。
色味もよろしい。。。

ISO 100 絞り5.0 1/320 -0.7EV です。

SDQH0136

手前にフォーカスしていますが、キレまくりです。

ISO 200 絞り開放 1/100 ±0.0EV です。

SDQH0150

どうですか。この色載り、解像度。
MACRO レンズですので、その点も好評価のレンズですね。

ISO 100 絞り3.5 1/160 +0.3EV です。

SDQH0162

ISO 100 絞り4.0 1/160 +0.3EV です。

SDQH0163

合焦部、ピン処は凄い状態ですね。


ISO 100 絞り開放 1/80 -0.3EV です。

SDQH0201


ISO 100 絞り開放 1/50 -0.3EV です。

SDQH0203


ISO 100 絞り開放 1/60 -0.3EV です。

SDQH0205


ISO 100 絞り3.2 1/100 -0.7EV です。

SDQH0208


ISO 100 絞り開放 1/80 -0.3EV です。

SDQH0216

どうですか、このバキバキ具合。
凄いですよね。


ISO 100 絞り3.2 1/125 -0.3EV です。

SDQH0224

こんな描写、オールドレンズでも、最新型のレイヤーカメラでもできませんね。絶対に無理ってカンジ。。。
凄い!

因みにクロップした画像は、こちら。。。

SDQH0224 (2)

クロップして、画像が荒れているのですが、それでもここまで解像しています。
凄すぎる!!

更に余計なお世話で。
この被写体で、Merrill 世代センサーであった場合、もっと「赤い」こと間違いありません。














X-Pro3 が遂に見える形でリリースされましたね。

個人ユースで、所有される方には、なんとも言えぬ「所有感」を満足させるカメラかと。
第521話で、アウトラインは紹介しましたが、実物は、「新たな遊び心あるデザイン」を引っ提げて登場します。
日本の工業製品で、これ程楽しい製品は、かつてなかったんじゃないかな。
機能的であることは大前提で、デザインが優れていて、かつ、遊び心がある。

凄いカメラが登場するもんだ。

注目度ナンバーワンは、背面の情報パネルでしょうね。
X シリーズのカメラをお持ちの方なら、誰もが「このカメラ欲しい!」と思うことでしょう。
第521話の2枚目の写真とおりに実機は完成しました。
PROVIA にはPROVIA 用のデザインで、かつ、ISO ○○○と表示されます。ETERNA にはETERNA 用のデザインで、あたかも、フィルムを装填したかのような味わい。遊び心。
たまらん!

フィルムシュミレーションを素早く変更したいときも、確実にできますね。
シビれる!

ファインダー付きのカメラなんで、太陽光下でもへっちゃら、ウエストレベルでモニター撮影にも対応するレンジファインダー式のカメラ。
かっけー!

X-Trans CMOS 4 というX-T3 で採用した新たなセンサーを装着し、X-Processor 4 という、これまた新たな演算装置で高速処理します。
カンゲキだぜ!

なぜかってぇ?
X-H1 の色味・AF性能で、十分満足しているから。
電気喰うのは、閉口してるけどね。

連写は、11枚/秒  145枚まで。メカニカルシャッターは、1/8000 。加えて電子シャッターは、1/32000 。
文句なし!

EVF は、X-H1 などと同じ、369万ドット。
キレイだぜ!

フィルムシュミレーションは、17モード。
こんなに、いらねぇぜ!

唯一無二、チタンの鎧を身に纏い、防塵・防滴・耐低温のXマウントカメラ。
最高にキマったぜ!




第525話では、びっくりしたっていうか、落胆したっていうか。。。

そんなんかってね。。。

で、海外の他のサイトで解像度のReview してないかな、と。 
したら、ありましたよ。
「Optical Limits」ってところが。
しかし、数値が違うので、どのような測り方か不明です。

 
 最初に、「似たようなレンズ」で数値の感覚の差を見ていただきましょう。
同一銘柄のReview がなかった(見つからなかった)もので。
「Optical Limits」の値は、レンズ中心値です。もっとも良い数値ですね。

解像度 の比較      出典 Lens Tip・Optical Limits
        f=1.4  f=2.0  f=2.8  f=4.0 f=5.6  f=8.0  f=11.0  f=16.0 
Pentax
smc FA 1.4/50 
2737404744413834
Pentax
D-FA 2.8/50 Macro 
--263026682595254024162180
 Art 70mm f=2.8 --4648
474339515
XF 23mm f=1.4 44515969716151300

※ Pentax D-FA 2.8/50 Macro のみが「Optical Limits」のReview。中心部分の数値。
※ Lens Tip の数値はグラフから読みましたので、大体です。

なんか、凄い数値のブレですね。桁が違う。
同じレンズではありませんが、Pentax FA とD-FA では数値の表情としてこんなものかと。
40台だと、2600台の数値になってます。大したことないレンズかと。
XF 23mm f=1.4 とf=2.0がありましたので、同じ製品ではないですが、近似値として以下に掲出します。
 
解像度 の比較      出典 Lens Tip・Optical Limits
        f=1.4  f=2.0  f=2.8  f=4.0 f=5.6  f=8.0  f=11.0  f=16.0 
XF 23mm f=1.4 44515969716151
-
XF 23mm f=2.0
Optical Limits 
-270929213102305227702503-
Pentax
D-FA 2.8/50 Macro 
--263026682595254024162180

レンズのイメージが整ってきました。
これを見ると、XF レンズの方がD-FA レンズより高画質なことだけは判断できますね。
やはり、40台しか叩けないレンズとピークでは70台まで叩くレンズでは、結果は見えてますね。
F=4.0 ~F=5.6 辺りで「400」位数値離れしています。
どっかに書いてありましたが、Pentax レンズは解像度が55当たりだったか。何故かといえば、カメラがAPS-C 用だから・・・みたいな。フルサイズ用のカメラならもっと上がるが・・・みたいなことが書いてありました。フルサイズフォーマットとは同じ土俵で測れないということらしいです。
XF レンズも、モロ、APS-C フォーマットの受光部なので、それにしては、数値が上ですね。数値丸めて70当たりとすれば、15違うと400違う。そんな感じでしょうかね。

今日の本題。
では、Optical Limits に掲出されていたSIGMA Lens の数値を中心に見てみましょう。

 
解像度 の比較      出典 Optical Limits・Lens Tip
        f=1.4  f=2.0  f=2.8  f=4.0 f=5.6  f=8.0  f=11.0  重量g 
Art 20mm f1.4 4614533954035402513946664183950
Art 24mm f1.4 4261510253285416508048104212665
 XF 23mm F=2.0 -270929213102305227702503180
XF 23mm f=1.4 44515969716151300

※ 中心部分の数値。Lens Tip の数値はグラフから読みましたので、大体です。

このOptical Limits の測り方でも、Art 24mm は開放から3段目までは解像度が低いことが証明されています。第525話の結果に等しいですね。
それにしても、数値は5000台です。方や、XF レンズは3000台。。。
いきなり数値の比較をすると、2000位違いますので、XF レンズなんだよ、ボケ!となりますが、これは、受光部の大きさが違うと思いますので、方やフルサイズ、方やAPS-C ってことね。
だから、1.6倍しないと比較になりません。

数値を補正したものが、これ。。。
 
解像度 の比較      出典 Optical Limits・Lens Tip
        f=1.4  f=2.0  f=2.8  f=4.0 f=5.6  f=8.0  f=11.0  重量g 
Art 20mm f1.4 4614533954035402513946664183950
Art 24mm f1.4 4261510253285416508048104212665
 XF 23mm F=2.0 -433446734963488344324004180
XF 23mm f=1.4 44515969716151300

Art 24mm とXF 23mm を比較しますと、1.17倍、1.14倍、1.09倍、1.04倍、1.08倍、1.05倍ですので、平均すると、1.095倍となります。
ざっと、1割ほどXF レンズよりArt レンズが高解像度のレンズであるとOptical Limits ではReview していることになります。
はーっ、そうか。
そんならイイんだよね。
SIGMA のレンズって、カリカリレンズだよという世間の感想と数値がマッチしましたね。

簡単に言っちまうと、PENTAX レンズよか2割は解像度が高いのが、SIGMA Art レンズ、ということになりますかね。。。知らんけど。。。
これに、鉄板のFOVEON ダイレクト・イメージセンサーがタッグを組むっちゅうんだから、カリカリ・カリカリに描写するに決まってますな。。。まだ、実践したことないけど。。。

因みに、Optical Limits のReview において、NIKON・CANON のレンズは、ザックリと次のとおり。
 〇  CANON EF 1.4/50 USM L ・・・・・3740
 〇  NIKON NIKKOR AF-S 1.4/58 G・・・3877
ありゃ、SIGMA の方が数値が高い。。。

中古レンズを見ていると、やけにSIGMA 製のNIKON Fマウント物やCANON EF マウント物が出てきます。
まぁ、絶対的なカメラの流通量が多いこともあるんでしょうけど、「納得がいかない」人々がいるんじゃないか、と、勘ぐっています。➡➡➡ その感覚って、合ってんのかな? まぁ、描写力は数値ではないですから。なんて、何のためにこの文章を書いているのか、ワケ判んなくなっちゃいましたね。


おまけ。
多分、市販されている中で「最高の解像度」と試験結果・評価が出ているのは、Zeiss レンズです。
この中から、フルサイズフォーマット用の「Batis」のReview を転載します。
どんな数値なのかな。。。
 
解像度 の比較      出典 Optical Limits
        f=1.4  f=1.8  f=2.0  f=2.8 f=4.0  f=5.6  f=8.0  f=11.0 
Art 20mm f1.4 4614-533954035402513946664183
Art 24mm f1.4 4261-510253285416508048104212
 XF 23mm F=2.0 --270929213102305227702503
Zeiss Batis 1.8/85 -4967-50635003483947734359


➡➡➡ なんだよ⤵ Zeiss Batis よか、SIGMA の方が解像度が高いじゃねぇかよ。。。
    買うしかねぇだろ。売った人、買い戻した方がええよ。まじで。





第400話で紹介しました、SUZUKI GSX-1300R HAYABUSA で、静岡県の富士宮市までお散歩に行ってきました。
単に、グルっと回るだけでもバイクの楽しみがありますんでね。イイんですけど。

まぁ、折角なんで、Merrill をお供に連れて行きました。
dp2 Quattro は、ちと、デカいんでね、その辺りはQuattro のマイナス要素ですね。

SDIM0048

DSCF6012

今日は、40枚撮影しましたが、電池は全然大丈夫でした。
発売当初の解説では、セコい電池でも100枚位は撮影できる旨記載されていました。
このカンジじゃ、あながちフェイクでもないな。。。いやいや、もう何回も撮影しているんで、騙されないぞっと。

ISO 100 絞り3.5 1/80 -0.3EV です。

SDIM0057

AF  はね、合焦しているんですけど、狙いは蕾でしたんでね。
ちょっと、残念です。
解像は、Merrill ならでは。すばらしいものですね。

ISO 100 絞り4.5 1/125 -0.3EV です。

SDIM0063

なんてことは、ないんですけど、解像はしつこいくらいカンペキです。。。

ISO 100 絞り8.0 1/400 -0.7EV です。

SDIM0083

これなぁ。。。
すっごいんだよなぁ。。。
Merrill のAE ・AF ともカンペキだと思うんですよね。
こんな絵が、コンデジみたいな設計のカメラで簡単に撮れちゃうなんて、SIGMA やるな! としか言えないと思うんですよね。

ISO 100 絞り9.0 1/500 ±0.0EV です。

SDIM0086

素晴らしい!
SIGMA dp2 Merrill 。
旅の友に最適です。間違いなし!







SIGMA SD Quattro H 。
なかなか、ゴツいです。
あれこれ、サポート部隊を付けてあげないと、現場でスタックしそうです。
折角のAPS-H センサーで、FOVEON センサーなワケですからね、しっかりとしたシステムにしてあげたいものです。

先ずは、電気があればこそ、ですからね。
バッテリーを補充しました。

DSCF8002

これで、純正と合わせ、全部で4個になりました。
これだけありゃ、大丈夫でしょう。いくらなんでも。。。

で、Quattro H 用に70mm のポートレートMACRO はあるから、あと、広角レンズくらいは用意してやろうかと、検討に入りました。
今回は、Art 70mm f=2.8 MACRO を導入した理由の解説も兼ねてます。

そうしたら、トンデモないことを見っけちゃいました。
それは。。。
 
解像度 の比較      出典 Lens Tip
        f=1.4  f=2.0  f=2.8  f=4.0 f=5.6  f=8.0  f=11.0  重量g 
Art 20mm f1.4 40464746464339950
Art 24mm f1.4 35394244444238665
 Art 70mm f=2.8 --4648
474339515
XF 23mm f=1.4 44515969716151300

※ 中心部分の数値。数値はグラフから読みましたので、大体です。

これから読み解けることは、Art 70mm を持つ現在、同様の解像度を求めようとした場合、1.4/20 しかありません。
1.4/24 は、開放からf=2.8 まで、20mmと比較すると、大夫、低い解像度であることが解り、f=4.0 以降ならば同等品となるようです。
開放付近の解像度に注視すれば、自ずと、20mm がターゲットとなりますが、ナント! 約1kg もの重量を我慢しなければなりません。
俺、NIKON 派じゃないんだよな。。。重たいの大嫌いなんだよな。自分に苦痛を強いてまで写真を撮りたいなんて思わないし。
参考までに、FUJIFILM のXF 23mm ならば300g であり、全然OK ですね。
なんなんですか、SIGMA レンズの「でかさ」「重たさ」・・・閉口します。

本当の論点は、これから。
表を見ていただければ、一目瞭然ですね。
1 f=1.4 の解放時は大して解像度は変わらないものの、f=2.0 以降、XF レンズと比較して、「2段階は劣る」と思われる、圧倒的な差があります。
2 解像度が「40」位では、オールドレンズ並です。
3 まぁ、現代のレンズですので、数値以上の描写があるのかもしれませんが、凄い差は埋まりません。なにせ、同じ計測方法による「数値」ですからね。
4 察するに、FOVEON センサーが低感度であるため、どうしてもf=1.4 の明るさに重点を置いた設計のため、解像度は二の次になった感がある。⇔ じゃあ、FUJIFILM の数値はどうやったらその数値を叩き出したのか、ってのがありますが。

なぁぁんだ。
しかし、SIGMA ならではの定評ある、カリカリレンズをどうやって実現しているんですかね。
数値的には、圧倒的な差が出ているんで、AF を利用したシーンにのみ、購入済みのレンズで対応するものとし、あとはボチボチ撮影していきますかね。
無理に、くそ重いレンズを求める必要もありませんし。
その程度の解像度なら、腐るほど沢山のレンズをマニュアルではありますが、所有してますんでね。

それにしても、凄いな。XF レンズ。
現代の最高技術で、あの色味。そして、「軽さ」・「明るさ」。
ユーザーのニーズを的確に高度な技術で捉えていると思います。







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